注文住宅を建てる際の5つの注意点とは?知っておくべき基礎知識も解説

注文住宅は、設計自由度が高くご自身・ご家族の生活に合わせた家を建てられる魅力的な商品ですが、後悔なく建てるには、ある程度の基礎知識と注意点を把握しておく必要があります。
そこで今回は、注文住宅を建てるにあたって知っておくべき基礎知識や注意点について解説。今まさに注文住宅を建てるために動いているという方や、将来的に注文住宅を建てることを検討している方は、ぜひご自身の家づくりの参考にご覧ください。

最低限知っておきたい!注文住宅の基礎知識

注文住宅を建てるにあたっての注意点の前に、まずは、注文住宅に関する基礎知識について確認していきましょう。注文住宅とは、家の間取りや外観等の設計はもちろん、そのための土地探しや施工会社の選定まで、基本的な家づくりをすべてお客様主導で行う住宅のことです。
また注文住宅は、設計自由度の違いによって大きく以下の3種類に分けられます。設計自由度が高いものほど満足度が高く、こだわりを詰め込んだ家づくりが可能になりますが、その一方で設計にかかる時間や労力、費用も増す傾向にあります。あらかじめ理解しておきましょう。

フルオーダー住宅 いわゆる「完全自由設計」の家。3種類の中で最も設計自由度が高く、予算と構造上の制限、また法令の許す範囲であれば、お客様が好きなようにどこまでも細かく設計が可能。
セミオーダー住宅 フルオーダーに次いで設計自由度が高い注文住宅。ベースプランをもとに、既製品を自由にカスタマイズする形で設計していく。
規格型住宅 3種類の中で、最も設計自由度が低い注文住宅。施工会社が提示するパターンから好きなものを選び、組み合わせて設計していく。

なお、建売住宅や分譲住宅など他の新築一戸建て商品と比較した場合の注文住宅のメリット・デメリットとしては、それぞれ以下が挙げられるでしょう。

注文住宅のメリット

  • 設計自由度が高く、自分たちの暮らしに合わせたオンリーワンの家が建てられる
  • 家そのものの間取りや設計だけでなく、土地や施工会社の条件にもこだわれる
  • 完成後は見えなくなってしまう基礎や骨組み、壁内等の施工過程もチェックできる

注文住宅のデメリット

  • 入居するまでに1年前後の時間がかかる上、完成するまで仕上がりを確認できない
  • こだわっているうちに予算オーバーしたり、住宅ローンの金額が高くなってしまいがち
  • 時間をかけて設計していくため、完成後に不具合が発覚した時のショックが大きい

関連記事:「注文住宅を購入するメリット・デメリットとは?建売住宅と比較した場合の違いと一緒に解説

注文住宅を建てる際の大まかなスケジュールは?

続いて、注文住宅の購入を決めてから実際に入居するまでの一般的な流れについて、紹介していきます。注文住宅の建築に必要な期間の目安を把握したり、ご自身が新居に入居したい時期から逆算して家づくりのスケジュールを立てる際に、ぜひお役立てください。

  1. まずは3か月ほどかけて、情報収集や家族間でのイメージ共有、また資金計画など家づくりの準備を行う
  2. 次に、3か月ほどかけて注文住宅を建てる土地と設計・施工を依頼する施工会社の候補を絞り込んでいく
  3. 購入する土地が決まり、施工会社の候補も3社程度にまで絞り込めたら、条件を統一した上で各社から相見積もりを取る
  4. 見積もり内容をもとに1~3か月ほどかけて施工会社を決定、土地の売買契約や設計、および工事請負契約を結ぶ
  5. 1~3か月かけて建築する注文住宅のプランや間取り、外観等について詳細に設計
  6. 設計図が確定し次第着工、4~6か月かけて建築工事を行い、完了検査後に引き渡し

以上の通り、注文住宅の設計・建築をひと通り終えて入居するまでには1年〜1年半ほどの時間がかかると言われています。ただし、相続等により既に土地を所有している場合や、住みたい家の理想像や資金計画がある程度固まっている場合は、もう少し期間を短縮できるでしょう。
関連記事:「土地あり・なしで家を建てる際の費用はどのくらい変わる?頭金と自己資金の目安額

注文住宅の購入・建築に関する注意点まとめ

注文住宅の購入・建築に関する注意点まとめ
注文住宅という住宅商品の概要や魅力、また入居までの期間の目安やスケジュールが理解できたら、次は注文住宅を購入するにあたって知っておくべき注意点について見ていきましょう。
注文住宅を購入する際に、最低限確認してほしい注意点としては、以下の5つが挙げられます。

注文住宅の注意点①土地を探す時は必ず「建築制限」も確認を

注文住宅を建てるための土地探しでは、通勤・通学や医療施設等へのアクセスを考えた場合の立地や、周辺の自然環境、治安の良さ、交通量や地盤の状態等を条件にするのが一般的です。
ただ、土地には用途制限、建ぺい率、容積率、日影制限、宅地造成規制等、法律上のさまざまな「建築制限」が設けられている場合があります。建築制限の内容や程度によっては、面積や予算の条件は満たしていても理想とする階数・間取りの注文住宅が建てられないということが十分に起こり得るのです。
そのため、注文住宅のための土地を探す際には、きちんとその土地の建築制限を確認した上で購入するかどうかを決めなければなりません。この点は、マイホームのための土地探しにおける重要な注意点として、覚えておいた方が良いでしょう。
なお建築制限について正しく理解し、その土地に自分たちが建てたい注文住宅を建てられるかどうかを素人だけで判断するのは、非常に難しいと言えます。心配な場合は、事前に欲しい土地の条件や予算についてハウスメーカーや工務店、不動産業者に相談しておき、一緒に土地探しをしてもらうことをおすすめします。
関連記事:「家づくりのチェックシートを公開!注文住宅を建てる際の分野別のポイントとは

注文住宅の注意点②わからないことは本契約の前に解消しておく

注文住宅の家づくりでは、設計・工事の請負契約を交わす前に、依頼先候補である施工会社にラフプランの設計図と見積もり書を作成してもらう「相見積もり」を行うのが一般的です。
相見積もりを取る段階では、まだどの施工会社とも設計・工事の請負契約を結んでいません。
詳細な設計を行うのは本契約後となるため、基本的な設計方針や見積もりに関する不明点・疑問点については、この段階で納得できるまで営業担当に確認しておく必要があります。
具体的には、特に以下のような注意点について、しっかり確認する必要があるでしょう。

  • 概算の見積もり内容について、追加費用が発生する可能性がどのくらいあるのか
  • 追加費用が発生する可能性が高い場合は、大体どのくらいの金額が必要になるのか
  • 見積もり書に依頼した工事項目が網羅されているか、大体の工事内容がわかるか
  • 見積もり内容のうち「○○一式」などと書かれている部分の工事内容はどんなものか
  • 平面図、立面図、断面図等の種類がある中で、最終的にどの図面を受け取れるのか
  • こちらの要望がプランに反映されているか、もし反映されていない場合は、どのような代替案・解決策を提示してくれるのか
  • 建築中・完成後の注文住宅についてどのような検査体制があるか、完成後の第三者検査(ホームインスペクション)の受け入れは可能か 等

ハウスメーカーや工務店等の施工会社の営業マンは、お客様にとって家づくりのパートナーとなる存在です。そのため、本当にお客様のことを想う良い担当者であれば、上記のような質問にも迅速に回答してくれるでしょう。
なお、もしもラフプランや概算見積もりについて質問をした際に対応を拒否したり、嫌がる素振りを見せるようなら、残念ながら、その営業マンは誠実な方ではないのかもしれません。
そのような営業マンがいる施工会社とは、設計・工事の本契約を結ばない方が良いでしょう。
関連記事:「住宅展示場が教える!ハウスメーカーを選ぶ時に決め手とするべきこと3選

注文住宅の注意点③打ち合わせ内容の議事録を取っておくと安心

注文住宅を設計・建築、またその契約をするためには、複数回にわたり施工会社の営業マンや設計担当者と打ち合わせをする必要があります。特に施工会社との契約後、注文住宅を詳細に設計していく段階においては、打ち合わせ回数が20回を超えることも少なくありません。
そのため、お客様・施工会社側のどちらも、最新の決定事項や間取りがわからなくなるということが起こり得ます。
言った・言わないで水掛け論になり、お互いに嫌な想いをしなくても良いように、打ち合わせ内容については、毎回お客様側でも議事録を取っておくことをおすすめします。
関連記事:「注文住宅でよくあるハウスメーカーとのトラブル事例7選!未然に防ぐポイントも

注文住宅の注意点④営業マンとの相性は大事!信頼できる人を選ぼう

先述した通り、施工会社の営業マンはお客様の家づくりのパートナーであり、そのお付き合いは注文住宅の完成後も続きます。そのため、ご自身・ご家族と施工会社の営業マンとの相性は注文住宅の性能や間取り、デザイン性の高さと同じくらい重要なポイントと言えるでしょう。
なおご自身・ご家族と相性の良い営業担当を見極めるためのポイント、注意点としては、以下が挙げられます。本契約を結ぶ前に、これらの項目についても確認するようにしてください。

  • 言葉遣いや身なり、対人マナーがきちんとしていて、話していて嫌な気持ちにならないか
  • こちらの話をきちんと聞いてくれて、意図や希望を正確に汲み取ろうとしてくれるか
  • 相談している時の様子を見て「こちらの利益を優先してくれている」と感じられるか
  • 説明が丁寧でわかりやすいか、質問した時に迅速かつ誠実な対応をしてくれるか
  • こちらの希望や提案に対し、できる・できないの判断を的確に伝えてくれるか 等

一方で、他社や他の営業マンを貶めるような発言をしたり、自身に非があった場合でも謝れないような人や、期間限定の特典や値引を理由に契約を急かしてくるような人は要注意です。
関連記事:「ハウスメーカー各社の保証・アフターサービスの違いを紹介!比較すべきポイントは?

注文住宅の注意点⑤間取りやデザインへのこだわり過ぎに要注意

注文住宅を建てる方の中には、おしゃれな内装や外観、最新型の水回り設備等に憧れがあり、可能な限りご自身の家に導入したいと考えている方も多いでしょう。しかし、間取りや内装・外観等のデザイン性の高さにこだわり過ぎると、大幅に予算をオーバーしたり、住まいとしての機能に悪影響を及ぼす場合があります。
例えば、天井が高い吹き抜けのリビングや天窓は掃除等のメンテナンスが難しい他、建物の断熱性を損なうため、光熱費が高くなる原因となります。またデザイン性に優れた最新型の設備であっても、ご自身やご家族のライフスタイルや生活動線・家事動線に合っているとは限らないため、導入することでかえって住みにくい家になってしまうこともあるのです。
デザイン性を最優先すると、いざ家が完成してから後悔するということにもなり兼ねません。
注文住宅を建てる際の注意点の一つとして、間取りや内装・外観は、デザイン性よりも住まいとしての実用性やご自身・ご家族にとっての必要性を重視して決める必要があると覚えておいてくださいね。
関連記事:「注文住宅でこだわりたいポイントは?家づくりで失敗しないためのコツも解説

注文住宅の注意点は総合住宅展示場でチェックしよう!

後悔なく注文住宅を建てるには、気になることや不安をそのままにせず、納得感を持って家づくりができるように知識を付けること、そして営業マンにしっかり確認することが大切です。
総合住宅展示場には、ハウスメーカー・工務店各社による個性豊かなモデルハウスが建ち並んでおり、常駐する営業マンがお客様からの疑問・質問にお答えしています。いろいろなモデルハウスを見て住みたい家のイメージを掴みたい、まずは各施工会社の営業マンから注文住宅建築時の注意点を聞いてみたいという方は、ぜひ総合住宅展示場へ足を運んでみてくださいね。

個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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