注文住宅でこだわりたいポイントは?家づくりで失敗しないためのコツも解説

設計自由度の高さが魅力の注文住宅は、特に「こだわりを詰め込んだマイホームを建てたい」「自分たち家族に合う、満足できる家が欲しい」という方たちから、人気の住宅商品です。
そこで今回は、一生に一度の注文住宅の購入時にこだわりたいポイントや知っておきたいことについて、内観・外観・構造の3つのカテゴリ別に解説。併せて、こだわり過ぎが原因で起こる注文住宅建築時の失敗例や、後悔しないための家づくりのコツ等も一緒に紹介していきます。

【内観編】注文住宅を建てる時にこだわりたいポイント

【内観編】注文住宅を建てる時にこだわりたいポイント
まずは、注文住宅の内観・内装を決める際にこだわりたい5つのポイントについて、各こだわりを叶えるために知っておきたい・準備しておきたいことと併せて、順に紹介していきます。

家の面積・間取り

せっかく注文住宅を購入するなら、自分のこだわりや理想を詰め込んだ間取りで家を建てたいですよね。しかし注文住宅の面積や間取りは、土地購入にかけられる予算や購入した土地の建ぺい率・容積率等の条件により、大きく変わってきます。
ご自身とご家族の理想に近い面積、間取りの注文住宅を建てるには、あらかじめ以下4つについて確認した上で、土地購入の条件や間取りを検討しておく必要があると覚えておきましょう。

  • 注文住宅を建てるにあたり、ご自身やご家族が実現したい間取りがどんなものか
  • 理想的な大きさ、間取りの注文住宅を建てるには、どのくらいの土地面積が必要なのか
  • 住みたいエリアで必要な面積の土地を購入する場合、どのような費用・条件になるのか
  • ご自身が設定する予算の範囲内で、理想的な場所・面積の土地が購入可能なのか

なお以上4点を検討した結果、土地購入にかかる費用が予算を大きく上回ってしまう場合には、注文住宅に求める面積や間取り、条件を見直す必要があります。今度は、ご自身の予算額と家づくりに関する資金計画をベースに、不動産業者や施工会社に購入可能な土地の条件・面積を問い合わせて、無理なく建てられる家の間取りを考えてみると良いでしょう。
関連記事:「土地あり・なしで家を建てる際の費用はどのくらい変わる?頭金と自己資金の目安額

水回りの設備の種類

水回り設備の配置やデザイン、機能性は、その家の住宅としての暮らしやすさや毎日の家事へのモチベーションを大きく左右する重要な要素です。そのため注文住宅の水回り設備は、予算の範囲内で家族みんなにとって使いやすい、または使いたくなるものを選ぶ必要があります。
例えば、キッチンや洗濯機を設置する洗面所のデザインや配置は、メインで家事労働を担う方の好みや動線、希望をもとに決定するのが望ましいでしょう。一方で、家族全員が頻繁に使用するトイレや浴室は、いろいろな人にとって使いやすい広さやデザインかどうか、そして日頃のメンテナンスのしやすさに重きを置いて選ぶのが良いと考えられます。

収納の場所や作り、広さ

注文住宅にご自身やご家族のライフスタイルに合った収納を取り付けるには、それぞれの要望はもちろん、生活動線や家事動線、家族の体格等も考慮した上で設計しなければなりません。
単に数やスペースの大きさだけにこだわって収納を作ってしまうと、整理整頓に余計な手間がかかるなどして使い勝手が悪くなり、結局使わなくなってしまうケースもあります。注文住宅の収納スペースにこだわりたいなら、何よりも家族にとっての使いやすさを一番に考え、以下のような収納の配置、数、高さ、幅、奥行き、扉の種類等を決めるようにしてくださいね。

  • リビング収納、居室収納
  • ウォークインクローゼット
  • 納戸、パントリー、アウトドア収納
  • シューズボックス、玄関収納、廊下や階段下の収納

照明や建具の種類、素材、色

注文住宅を建てる際には、家の構造や間取りだけでなく、壁紙や建具、照明の種類・素材・色柄等のデザインにもこだわることができます。「海外のようなインテリアにしたい」「テーマカラーを決めて家を建てたい」等のこだわりを持って注文住宅を建てる場合は、細部の質感や内装デザインにもこだわって設計を進めていくと良いでしょう。

その他、どんな設備を導入するか

注文住宅の購入時には、水回り以外にも窓や扉、照明等の基本的な生活に必要な設備について、どの種類をどこに配置するかを決めなければなりません。またオール電化やソーラーパネル、蓄電池等、家の省エネ性能やインフラに関わる設備をどの程度導入するのかも、一つずつ決めていく必要があります。
家にどの程度の設備・機能を求めるのかは、人それぞれです。注文住宅に入居した後、ご自身とご家族がどのような暮らしがしたいのかをよく考えて、導入するか否かを判断しましょう。

【外観編】注文住宅を建てる時にこだわりたいポイント

続いて、注文住宅の外観デザインを決める際にこだわりたい2つのポイントについて、それぞれ見ていきましょう。

全体的な形状やデザイン

家の外観は住宅の顔であり、毎日帰宅することになるご自身・ご家族はもちろん、通りすがりの方や近隣の方まで、たくさんの方の目に触れる部分です。そのため、ご自身が毎日見たくなるような、また来客した友人・知人に見て欲しくなるような外観にするのが望ましいでしょう。
具体的には、以下を参考にご自身が注文住宅の外観についてこだわりたい部分を明確にして、ハウスメーカーや工務店の担当者とも相談しながら形状や色、素材等を決めていくことをおすすめします。

  • 洋風か和風か等、基本的な外観デザインの方向性に希望はあるか
  • 周囲の街並みに合うデザインが良いか、それとも個性的なデザインが良いか
  • 注文住宅を建てるにあたり、絶対に外装に使用したい色や塗料、素材等はあるか

窓や扉、庭等の外構部分のデザイン

家の中と外をつなぐ窓や扉の形、位置、大きさの他、庭やガレージ等の外構部分も、家全体の外観デザインに影響を及ぼします。
注文住宅の窓や扉は、防犯性や断熱性等、家としての機能性もしっかりと考慮しつつ、気に入った色柄やデザインのものを組み合わせていくと良いでしょう。またガレージや植栽の形状等についても家の外観の一部と捉えて、トータルデザインしていくことをおすすめします。
関連記事:「家づくりのチェックシートを公開!注文住宅を建てる際の分野別のポイントとは

【構造編】注文住宅を建てる時にこだわりたいポイント

構造とは、建物を支える根幹部分や骨組みのことであり、住宅の安全性や暮らしやすさに大きく影響する重要な部分です。設計自由度が高く、お客様主導で設計やデザインを進めていく注文住宅では、この構造の種類についても、お客様ご自身で選択・決定することができます。
注文住宅の構造は、使われる素材や工法の違いにより、大きく「木造」「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」の3種類に分けられます。それぞれの構造・工法の概要や特徴については、以下の通りです。

木造住宅の概要や特徴について

  • 主に木材を使用し、柱や梁、壁等の骨組みやパネル状の板材を組み合わせる工法
  • 在来工法とも呼ばれる「木造軸組工法」や「木造枠組壁工法(2×4(ツーバイフォー)、2×6(ツーバイシックス))」等がある
  • 狭小住宅や変形地への対応のしやすさ、コストの低さがメリット
  • 他の構造の住宅に比べ、上下階に音が響きやすいのがデメリット
  • 他の構造の住宅と比較すると法定耐用年数(減価償却可能な期間)が短い

関連記事:「木造住宅の耐用年数とは?寿命や実際に住める年数とどう違うかを解説

鉄骨造(S造)の概要や特徴について

  • 鉄や鋼でできた柱や梁を使って建物の骨組みを作る工法
  • 鉄骨の厚みの違いにより、「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類がある
  • 軽量鉄骨造はコストを下げやすいこと、重量鉄骨造は間取りの自由度の高さがメリット
  • 軽量鉄骨造は間取りの自由度の低さ、重量鉄骨造は大量生産ができず、コストが高くなりやすいところがデメリット
  • 耐震性能に関係なく、他の構造の住宅に比べて地震による揺れを感じやすい場合がある

鉄筋コンクリート造(RC造)の概要や特徴について

  • 鉄筋を用いて骨組みを作り、その上からコンクリートを流し込んで建築する工法
  • 遮音性、気密性、耐震性、耐火性、耐久性が高く、法定耐用年数が長いのがメリット
  • 他の構造に比べ高価なところ、リフォームには不向きなところがデメリット

なお、それぞれの構造・工法にはメリットとデメリットがあるため、一概にどれが良いと断言することはできません。ご自身がご家族と住む住宅にどの程度の強度を求めるのか、またコストをかけられるのか等のこだわりを基準に、採用する構造・工法を決めると良いでしょう。
関連記事:「自分に合うハウスメーカーの選び方5つ!後悔しないためのポイントも解説

こだわり過ぎも問題!注文住宅でよくある失敗例

こだわり過ぎも問題!注文住宅でよくある失敗例
ご自身やご家族のこだわりをどこまでも詰め込めるところは注文住宅ならではの利点ですが、こだわり過ぎたがゆえに、入居後の失敗や後悔に繋がってしまうこともあります。そこで以下からは、注文住宅の設計・デザインへのこだわり過ぎが原因で発生する失敗や後悔の具体例について、内観・外観のカテゴリ別に確認していきましょう。

内観にこだわり過ぎた場合の失敗例

  • 吹き抜け等、憧れていた間取りやスペースを実現したら他の空間が犠牲になった
  • 数や広さだけにこだわって設置したため、使い勝手が悪い収納になってしまった
  • 雰囲気が良くなるよう暗めの照明を入れたら、夜に手元が見えにくい部屋になった
  • リビングの近くにトイレを作ったが、用を足す際の音が気になりくつろげない
  • 寝室近くにお風呂を設置したが、深夜に入浴する家族がいるため音が気になってしまう
  • 憧れから高級な住宅設備機器を導入したが、家族の生活に合わず使うことがなくなった
  • 最新、または多機能な住宅設備にこだわるあまり、予算を大幅にオーバーした
  • コスト削減にこだわって住宅設備のグレードを下げ過ぎたため、不満が残る家になった
  • 好みの壁紙や建具を入れていったら、統一感のないちぐはぐな内装になった

関連記事:「注文住宅で予算オーバーになる原因を紹介!後悔しないように費用を削るためのポイントは?

外観にこだわり過ぎた場合の失敗例

  • 屋根の形状や家全体のデザインが、自分のイメージしていた出来上がり像とズレていた
  • おしゃれな外観にこだわり過ぎて、入居してから高額なメンテナンス費用が発生した
  • モデルハウスだと素敵に見えた外観デザインが、住宅街では浮いているように見える
  • 室内照明でしか塗料や素材のサンプルを見ていなかったため、太陽光の下で見ると印象が違って見えた

関連記事:「新築の家づくりで後悔したことをランキング形式で解説!住宅のプロが教えるTOP5とは?

注文住宅建築時のこだわり過ぎ、失敗を防ぐためのコツは?

注文住宅を建てる際に、こだわり過ぎることによる失敗や後悔を防ぐには、ご自身やご家族の判断だけで家の内観・外観・構造を決めずに、プロにも意見を求めることをおすすめします。
注文住宅の設計・施工を請け負うハウスメーカー、工務店等の施工会社の営業担当は家づくりのプロフェッショナルであり、お客様の良きパートナーです。あなたが注文住宅を建築・購入するにあたって叶えたいこだわりが実現可能なのか、また実現した場合にどのようなメリット・デメリットが見込まれるか等についても具体的なアドバイスや提案をもらえるでしょう。
注文住宅について営業担当者と打ち合わせをする際は、ご自身の住まいへのこだわりやイメージを詳細に伝えて、全体のバランス等についてもしっかり確認するようにしてくださいね。

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