新築の家づくりで後悔したことをランキング形式で解説!住宅のプロが教えるTOP5とは?

一生に一度の家づくりは、家族と共に慎重に、後悔のないように進めていきたいですよね。
しかし、生活動線や窓の位置、高さ、デザイン等について図面から具体的にイメージするのは難しいもの。そのため、完成した家に住んでみて初めて不便なところや改善点を実感し、一部の設計内容について後悔するという方も、少なくありません。
そこで今回は、宮城県内で住宅展示場を営む私たちアルスが、実際にお客様から見聞きした「家づくりにおいて後悔していることTOP5」を、ランキング形式で紹介していきます。
これから家づくりに臨むという方は、後悔を少しでも減らすために、ぜひお役立てください。

家づくりの後悔ランキング1位:ハウスメーカーの比較・検討が不十分だった

家づくりの後悔ランキング1位:ハウスメーカーの比較・検討が不十分だった
家の設計と施工を依頼するハウスメーカーや工務店は、お客様にとって家づくりのパートナーとなる存在です。そのためハウスメーカー選びは、できるだけ慎重に行わねばなりません。
具体的には、さまざまな得意分野や特徴を持つハウスメーカーの中から、ご自身の予算や条件に合うところを数社まで絞り、資料請求したり、住宅展示場を回る等して比較・検討します。
ただし、ハウスメーカー各社の特徴を理解し、比較・検討するには相当な時間が必要です。
例えば、取り寄せたカタログをもとにハウスメーカーを比較・検討する場合、1社あたり数冊のカタログを読破する作業を、資料請求をしたメーカーの数だけ繰り返さなければなりません。
また、ハウスメーカーの営業担当とじっくりモデルハウスを見て回るには、1軒あたり1~2時間が必要です。そう考えると、1日に話を聞けるハウスメーカーの数は3社ほどが限界でしょう。
ご自身と相性の良いハウスメーカーを見つけるには、これら一連の作業を何度も繰り返し、短くとも数か月、長ければ1年以上の時間をかけて、比較・検討を続ける必要があるのです。
そのため、休日の度に住宅展示場を訪れたり、カタログを読むことに疲れて、早々にハウスメーカーを決定してしまう方も少なくありません。
関連記事:「住宅展示場の回り方は?見学の前後にすべきことやポイントを紹介!

妥協してハウスメーカーを選ぶのは後悔のもと

長期間にわたって情報収集を続け、ハウスメーカーを比較するのは、とても大変な作業です。
しかし、ハウスメーカー選びに疲れ、なんとなくで依頼先を決めてしまうと、家を建ててから「もっといろいろなメーカーを比較すればよかった」と後悔することになるかもしれません。
ハウスメーカーには家のデザインはもちろん、土地選びやお金のことまで、家づくりについて総合的にお任せすることになりますから、妥協せず、じっくり選ぶことをおすすめします。
なお、ハウスメーカーを決める際には、以下3つの条件を満たす企業を探すと良いでしょう。

  1. 建てる家の内装や外装のデザインが、自身や家族にとって好みかどうか
  2. 予算の範囲内で、家族が希望する工法や素材を使った家を建てられそうか
  3. ハウスメーカーの窓口となる営業担当が、信頼できる人かどうか

関連記事:「住宅展示場が教える!ハウスメーカーを選ぶ時に決め手とするべきこと3選

家づくりの後悔ランキング2位:家の内観・外観デザインがイメージと違った

家づくりの後悔ランキング2位:家の内観・外観デザインがイメージと違った
通常、家づくりはお客様の要望・条件を反映させた図面をメインに、クロス・床材のサンプルやモデルハウス、ショールーム内の設備等を見て、イメージを共有しながら進めていきます。
お客様が選択される素材や設備は、製品名や製品番号、色番号で管理されているため、ハウスメーカーの担当者や工事担当者との間で情報の行き違いが起こることは、まずありません。
しかし、家づくりを経験したお客様には、家の内観・外観デザインが「思っていたのと違う」「イメージとズレがあった」という理由で、後悔しているという方もいらっしゃるのです。
具体的には、以下のような理由からイメージとのズレを感じるお客様が多いと考えられます。

  • 天候や光の当たり方、または劣化等により、クロスや床材の色が違って見えた
  • サンプルだけで色味や質感を見ていたので、家に使ってみると印象が違った
  • 色と見た目を画像や写真でのみ確認していたため、質感がイメージと違った
  • 出来上がった家が想像よりも大きく(または小さく)、デザインの印象も違って見えた
  • 住宅展示場では素敵な外観に見えたが、住宅街で見ると印象が違った  等

家づくりでイメージのズレをなくすには

家は、ご自身や家族が毎日長い時間を過ごし、目にすることになる場所です。そのため、見ているだけで楽しく、友人や知人にも見てもらいたくなるようなデザインが望ましいでしょう。
そこで以下に、新築住宅を建てる際のデザインのズレを最小限にし、理想的な家を建てるための対策を5つ紹介します。家づくりにおいて、デザインを決める時の参考にしてください。

  • デザインを左右するような素材は、写真だけでなく実物やサンプルに触れて確認する
  • 設備や面積が大きいクロス、床材に関しては、モデルハウスやショールームで確認する
  • 天候による見え方の違いが心配な時は、異なる天候の際に複数回モデルハウスを訪れる
  • 自身が建てる予定に近い大きさ、面積のモデルハウスがあるようなら、見せてもらう
  • 自身が持つデザインイメージを、画像等で視覚的に営業担当と共有しておく

関連記事:「見学前に要確認!住宅展示場で有意義に過ごすための注意点と準備のコツ

家づくりの後悔ランキング3位:想定外の出費がかさみ、予算オーバーした

家づくりの後悔ランキング3位:想定外の出費がかさみ、予算オーバーした
家づくりでは、原則、契約前にハウスメーカーが作成した見積書に沿って工事を進めます。
見積書には以下のような内訳の記載もあり、お客様が設定した予算をどのように分配し、希望条件に合った家を建てていくのかということが明記されています。

  • 本体価格:基礎や土台、構造体を含む建物本体の工事費用、人件費等のこと
  • 付帯工事費:地盤改良やインフラ設備の引き込み等、建物本体以外の工事費用のこと
  • 諸費用:仲介手数料や登記費用等、土地代や建物本体代、工事費用以外の諸費用のこと

そのため、予定通りに工事が進めば、お客様が設定した予算を大幅にオーバーすることはないでしょう。
しかし、見積書に記載された費用は、あくまでもハウスメーカーに支払う予定の費用です。
実際に家を建てるためには、ハウスメーカーに支払う本体価格、付帯工事費、諸費用に加え、不動産取得税等の税金や地鎮祭、上棟式等のために、別途費用が必要になってきます。
また、地盤は詳しく調査しないと状態がわからないこともあるため、契約後に地盤調査をすると地盤改良工事が必要なことがわかり、工事費がかさむケースも考えられます。
家づくりにかかる費用は、ハウスメーカーに支払うもの以外にもかかる他、工事を進める中で追加費用が発生する場合もあるのだと覚えておきましょう。

想定外の費用の発生に備えるには

思わぬ追加費用が発生したために、夢だったデザインや工法の家づくりを諦めることになっては、後悔してもしきれません。
家づくりの際に、想定以上に費用がかさむことによる後悔を防ぐには、家づくりにかかる費用を正確に把握するとともに、自己資金に余裕を持った予算設定をすると良いでしょう。
具体的には、見積書に書かれている費用に加え、以下の費用目安を把握しておいてください。

  • 税金や大工さん、式典を行う神職の方等、ハウスメーカー以外に支払う費用
  • 完成した家に住み始める際に、必ず買い揃えたい家具や家電等の購入費用
  • 地盤改良工事や、追加の電気工事が必要になった場合にかかると予測される費用

そして、見積もりの段階では、ご自身が設定できる最高額の費用から上記の費用目安の合計を差し引いた金額を、予算に設定することをおすすめします。
そうすれば、もし想定外の費用が発生しても、予算オーバーのために理想の家づくりを諦め、後悔するような事態を避けられるでしょう。
関連記事:「注文住宅で見積もりを取る流れと注意点を解説!ハウスメーカー比較に役立つ見積書の見方も

家づくりの後悔ランキング4位:工期が大幅に遅れ、引っ越しの予定が狂った

家づくりの後悔ランキング4位:工期が大幅に遅れ、引っ越しの予定が狂った
一般的に、お客様がハウスメーカーや工務店と交わす契約書には家の完成時期・引き渡し時期が明記されており、お客様とメーカーは、互いに期限を守る努力をしなければなりません。
しかし家づくりにおいては、以下のような理由から工期が大幅に延び、家の完成・引き渡し時期が遅延するケースがあるのです。

  • 家づくりについてお客様の希望が定まらず、設計図の作成や決定が大幅に遅れた
  • 設計が決まり、一旦は着工したものの、買主であるお客様から変更の申し入れがあった
  • 書類不備やハウスメーカー担当者の対応ミスにより、建築確認申請に時間がかかった
  • 悪天候や、工事に携わる職人の不足により、複数回に渡って工事が延期になった
  • 着工の遅れにより、人員の確保が難しくなり、その後の工程が狂ってしまった  等 

そして、工期の遅れにより、転居に関わるスケジュールを変更しなければならなくなった場合、お客様には以下のような損害が発生すると考えられます。

  • 引っ越しのキャンセルや日程変更に伴い、追加料金が発生する恐れがある
  • 引っ越し時期がハイシーズンに変更になった場合、引っ越し代金が高額になる
  • 賃貸住宅や売却予定の家に住んでいる場合、退去時期を遅らせる交渉が必要になる
  • 交渉しても退去時期を変えられなかった場合、住居を失う恐れが出てくる  等

特にお子さんがいらっしゃる家庭では、入園や入学のタイミングに合わせて新築住宅を購入・建設する方も少なくありません。その場合、家族への損害はより大きなものとなるでしょう。

工期の遅れで後悔しないためにできること

新築住宅の工期の遅れは、家づくりに関わる人や天候等、さまざまな理由で発生します。
そのため、家づくりと引っ越しのスケジュールが大幅に狂い、後悔するような事態を避けるためにお客様ができることは、あまり多くありません。
着工と工期を遅らせないために、お客様にできることとしては以下が挙げられるでしょう。

  • 設計や工事内容を決める締め切り等、ハウスメーカーから提示された期限は厳守する
  • 契約の際に、着工日と家の完成・引き渡し時期が明記されていることを確認する
  • 家の完成・引き渡し時期について「〇月〇日まで」と明記してもらうように依頼する
  • あまりに着工時期の明記を避けたがるようなら、契約解除も検討すると伝える
  • 万が一、完成と引き渡しの時期がハウスメーカー側の過失で大幅に遅れた場合の対応
    (仮住まいの家賃や引っ越し費用の差額の支払い等)について確認しておく

着工や完成の時期について何度も確認し、契約書への明確な記載を求めることは、工事が遅延することへの抑止力となります。
またハウスメーカー側も、お客様が抱える不安や疑問に真摯に対応してくれるはずですので、着工や工期の遅れについて心配なことがある時は、積極的に確認と交渉をしてみましょう。

家づくりの後悔ランキング5位:もっと生活動線を意識した間取りにすればよかった

家づくりの後悔ランキング5位:もっと生活動線を意識した間取りにすればよかった
家づくりの際には、一般的な住宅よりも大きなモデルハウスを見て、生活動線を想像しながら住みたい家のイメージを膨らませていかなければなりません。
しかし、いくら具体的に想像しようとしても、細部まで詳細に想像するのは難しいものです。
そのため、家づくりにおいては以下のような「家の中の間取りやレイアウトの設定に後悔している」という話が、多く聞かれます。

  • 広いリビングに憧れて吹き抜けにしたため、空調の効率が悪くなってしまった
  • 皆が通る玄関やリビング、キッチン周りにもっと収納スペースがあればよかった
  • 部屋の間に仕切りや壁をたくさん作ったため、回遊動線が悪く、家事がしにくい
  • 家電の配置や掃除を考えると、廊下を含めもっとたくさんのコンセントが必要だった
  • 大きな窓にしたのは良いが、隣家や隣接する道路から家の中が丸見えになっている
  • 利便性を重視し、リビングの近くにトイレを作ったため、出入りや音が気になる

間取りやレイアウトに関する後悔を減らすには

家づくりの際に、後悔のないように間取りやレイアウトを設定するには、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

  • 吹き抜けや広いリビングにするなら、可動式の仕切りや床暖房の導入も検討する
  • 自身と家族の生活習慣を考え、収納スペースは各階・各部屋に多めに作っておく
  • 水回りを一か所に固め、そこを中心に回遊動線を設定しながら間取りを考える
  • コンセントは多くても困らないので、廊下も含め、建物内には多めに配置する
  • 窓の大きさや位置は、家を建てる土地の周辺環境も考えて決める
  • トイレの位置や広さは、家族の習慣や好み、置きたいものを基準に検討する

個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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