住宅展示場に行くと、アンケート用紙への記入を促されることがあります。
このアンケート用紙には、家づくりに関することだけでなく、電話番号や住所、年収や勤続年数についてなど個人情報を含むさまざまな質問が並んでいます。
そのため、「ハウスメーカーや工務店を決めていない段階では書きたくない」「仕事のことは回答を控えたい」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、住宅展示場のアンケート用紙について解説します。アンケート項目の例や、書きたくないときの対処法もお伝えするのでぜひ参考にしてください。
住宅展示場のアンケート用紙とは？
住宅展示場のアンケート用紙とは、住宅展示場を訪れた際に記入を求められる用紙のこと。
氏名や年齢などの基本情報や仕事のこと、家づくりの計画についての質問が並んでいます。ハウスメーカーや工務店の担当者は、ここに書かれた内容を参考にしながら家づくりの提案をします。
住宅展示場のアンケート用紙に記入するタイミング
アンケートに記入するタイミングは住宅展示場によってさまざまです。
- センターハウスでの総合受付時
- モデルハウスでの受付時
- モデルハウス見学後
- 予約時（オンラインから回答）
主に、上記のいずれか、もしくは複数のパターンが見られます。
住宅展示場のアンケート用紙の項目
住宅展示場のアンケート用紙には、どのような項目があるか一例を見ていきましょう。
基本情報
- 氏名
- 住所
- 年齢
- 電話番号
- メールアドレス
- 家族構成
- ペットの有無
仕事について
- 職業
- 世帯主の勤務先
- 勤続年数
- 世帯年収
家づくりに関すること
- 家を建てたい時期
- 予算
- 土地の有無
- 希望するエリア
その他
- モデルハウスの見学に対応した担当者の評価
このように住宅展示場のアンケート用紙には、個人情報に関する質問項目が多数あります。
上記のことから、人によっては「アンケートへの回答を控えたい」と感じることも……。
アンケート用紙に記入したくない場合の対処法については、後の項目で詳しくお伝えします。
アンケート用紙に記入すると営業の連絡がくる？
結論からお伝えすると、アンケート用紙に記入するとハウスメーカーや工務店から営業の連絡がくる可能性が高いです。
具体的には、電話がかかってきたり、自宅に家づくりに関する資料が郵送されてきたりします。また、メールアドレスを記載した場合はDMが送られてくるパターンも見られます。
とはいえ、連絡先に届くのは、営業の電話や家づくりの提案だけではありません。モデルハウス見学会などのイベントや土地に関する情報が届くこともあります。
住宅展示場のアンケート用紙を書きたくないときの対処法
この項目では、住宅展示場のアンケート用紙に個人情報を書きたくない場合、どのように対処すればいいのか3パターンお伝えします。
書きたくないことをはっきり伝える
住宅展示場のアンケート用紙への記入は、あくまで来場者に協力をお願いしているものです。絶対に書かなくてはいけないものではありません。そのため、回答したくないときは、その旨をはっきりと伝えましょう。
断り方の一例としては「まだ家を建てるかどうかわからないので、今は回答を控えたい」や「今日は住宅の見学だけしたい」などが挙げられます。
ちなみに、アンケート用紙への記入がないからといって、次回の見学を断られるなどの不利益があるわけではないためご安心ください。
書ける範囲で記入する
アンケート用紙への記入を断りにくいという方は、回答しやすい箇所だけ書くことも可能です。答えたくない質問や、まだわからない項目は記入せずに提出してもOK。
また、「営業の電話をかけてほしくない」「DMの郵送は控えてほしい」「メールは送らないでほしい」などの要望があるときは、担当者に伝えましょう。
アンケートが不要の住宅展示場のイベントに行く
住宅展示場によっては「アンケートへの回答が必要ない日」をノーアンケートデイとしてイベント開催していることがあります。また、アンケートが不要なだけでなく、営業担当者がつかずに自分のペースでモデルハウスを見学できたり、予約そのものが不要だったりするパターンも見られます。
このようなイベントであれば、アンケート用紙に記入したくない方も気軽に来場しやすいのではないでしょうか。
ただし、住宅展示場のイベントごとに、特徴やルールは異なります。
例えば、モデルハウスでの当日アンケート回答は不要でも、来場前に総合住宅展示場のWEBアンケートへの回答をお願いされることもあります。
予約の有無なども含めて、あらかじめ公式サイト等で詳細を確認しておくことが大切です。
住宅展示場のアンケート用紙を書いた方がいい理由
「住宅展示場のアンケート用紙に記入したくない」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、実は、アンケート回答をしておくメリットもあります。
具体的な提案やアドバイスを受けやすい
営業担当者から具体的な提案を受けやすいという点も、アンケートに回答するメリットです。例えば、住まいや設備へのこだわりがある場合は、家づくりの予算に関する項目を書いておいた方が、「現実的に可能かどうか」や「難しい場合の妥協点」について相談しやすいでしょう。
反対に何も書いていないと、アドバイス内容も具体性に欠けたふわっとしたものになってしまいます。また、「買う意思がない」と判断されると、積極的な営業はされないことも……。
モデルハウスの見学だけしたい方にとって、上記はデメリットにはなりにくいかもしれません。しかし、ハウスメーカーや工務店の担当者からしっかりと家づくりの提案を受けたい方は、なるべくアンケート用紙に記入した方がよいといえるでしょう。
土地やキャンペーンなどの情報が得られる
住宅展示場のアンケート用紙に記入すると「家づくりに関するお役立ち情報を優先的に得やすくなる」というメリットがあります。
まず、アンケートに回答すると、多くの場合、そのハウスメーカーや工務店の顧客リストに入ります。
そして、各ハウスメーカーや工務店は、見学会などのイベントや土地に関すること、お得なキャンペーン情報を自社の顧客へ優先的にお届けしています。
アンケート未回答だと顧客リストに入らないため、情報を得にくくなってしまうことも……。もしも、前向きに家づくりを検討しているのであれば、気になるハウスメーカーのアンケート用紙には回答した方がよいと考えられます。
プレゼントがもらえることもある
住宅展示場によっては、アンケートに回答することでプレゼントがもらえるキャンペーンを実施しています。
プレゼントの一例をご紹介します。
- ギフトカード・金券
- 生活雑貨
- お菓子類
ギフトカード類が多いものの、お菓子や生活便利グッズなどをプレゼントしている住宅展示場もあります。また、アンケートに回答すると抽選権がもらえて、当たれば景品を受け取れるパターンも見られます。このような特典が欲しい場合も、アンケートへの回答を検討しましょう。
ちなみに、事前予約や来場のみでプレゼントがもらえる住宅展示場もあります。
アンケート回答時の対応者が営業担当になるって本当？
インターネット上にある情報の中には「住宅展示場でアンケートに記入すると、そのときに対応してくれた人が営業担当者になる」という内容が見られます。
実際のところどのような仕組みになっているのか解説します。
アンケート記入時の対応者が営業担当になるとは限らない
結論からお伝えすると、アンケート回答時の対応者が必ずしも営業担当になるとは限りません。もちろん、見学日に対応した担当者がそのまま営業担当になることもあります。
しかし、とくに平日に多いのですが、日によってはモデルハウスに営業担当者が不在で、営業アシスタントやアドバイザーが案内するパターンも見られます。
このような場合、見学日に説明してくれた方とは別の方が営業担当として付くと考えましょう。
当日の担当者に不満がある場合はアンケート用紙に書いていい？
モデルハウス見学時に対応してくれた営業担当者と相性がよくない可能性もゼロではありません。
例えば、下記のパターンが挙げられます。
- 話が噛み合っていない気がする
- こちらの希望が上手く伝わらない
- いい人だけれどなんとなく波長が合わない
- 見学中の言動や態度が気になった
人と人とのやりとりなので、このようなパターンが出てくるのも自然なことです。
もしも、アンケート用紙に見学対応者を評価する項目があった場合、思ったことをそのまま記入して問題ありません。
営業担当者の希望があるときは伝えよう
家づくりはこの先の人生にもかかわる大切なイベント。モヤモヤやストレスを抱えたまま話を進めることは避けたいものです。営業担当者とやりとりする期間も長くなるため、希望がある場合は見学時に下記のように伝えておくとよいでしょう。
- 女性目線の提案がほしいため、女性の営業の方と話したい
- 平屋を検討しているため、平屋の実績のある担当者についてほしい
しかし、最終的に営業担当者が誰になるのか決めるのはハウスメーカーや工務店側です。
もしも、担当者決定後に営業担当を変更してほしいと思ったときは、ハウスメーカーや工務店に直接要望を伝えることをおすすめします。
住宅展示場のアンケート用紙への記入は必須ではない！書ける範囲のみでもOK
住宅展示場に行くと記入を促されるアンケート用紙ですが、回答は任意です。そのため、アンケート用紙への記入そのものを断ることは可能です。回答しやすい項目のみ記入する方法でも問題ありません。
ただし、アンケートに回答することで「具体的に家づくりに関することを提案してもらいやすい」「イベント日程やキャンペーン情報が届く」などのメリットも得られます。もしも、気になるハウスメーカーや工務店がある場合は、ぜひアンケートの回答をご検討ください。
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