家を建てる年齢は人それぞれです。そのため、将来的にマイホームを持ちたいと考えてはいるものの、建てるべきタイミングやきっかけがわからず、悩んでいるという方も少なくありません。
そこで今回は、宮城県で総合住宅展示場を営み、日々家づくりを検討する方たちと接している私たち「アルス」が、家を建てる平均年齢とその理由、注文住宅を買う時期の考え方などについて解説していきます。
ご自身が家を建てる年齢、時期を具体的に考える上での参考として、ぜひお役立てください。
調査結果と体感から紹介!家を建てる平均年齢は?
まずは、国土交通省が発表している「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」の内容を参考に、令和5年度に注文住宅を購入し、家を建てた人の年代や平均年齢について確認していきましょう。
同調査結果によると、新築で注文住宅を建てた人(世帯主)の年代構成は、以下の通りです。
30歳未満 | 11.7% |
30代 | 42.1% |
40代 | 22.8% |
50代 | 8.4% |
60歳以上 | 14.2% |
記の結果から、家を建てる決断をした人のうち、半数近くが30代であることがわかります。
一方で平均年齢については42.1歳となり、年代構成では最も多かった30代ではなく、40代という結果となりました。
住宅展示場における体感的な平均年齢は「30代」
続いて、総合住宅展示場を営む事業者としての体感、また展示場に出展するハウスメーカー・工務店の担当者に聞き取りをした結果をもとに、家を建てる方の平均年齢を紹介していきます。
私たちアルスが運営する「利府ハウジングギャラリー」においては、来場されるお客様の中で最も多い年代は30代であり、次いで20代、40代の方が多くなっています。そのため、当展示場の体感では家を建てる方の中で最も多い年代、また平均年齢ともに、30代だという印象です。
関連記事:「家を建てるベストなタイミングはいつ? 平均年齢やライフイベントから家づくりの時期を解説」
30代という年齢で家を建てる人が多い理由
全国を対象とした調査結果、及び総合住宅展示場へ来場されるお客様の傾向から、30代で家を建てる人が多いということがわかりましたが、その理由としてはどのようなことが考えられるのでしょうか。
そこで以下からは、30代で家を建てる人が多い主な理由について、3つ紹介していきます。
収入が増えてローンの審査が通りやすくなるから
家を建てるために住宅ローンを利用する際は、現在の年収をもとに返済負担率(返済比率)を計算し、無理なく返済していける金額を割り出した上で、審査に申し込むのが一般的です。
返済負担率とは、簡単に言うと「手取りの年収額に占めるローン返済額の割合」のことであり、以下の計算式で算出できます。
- 年間のローン返済額÷手取りの年収×100
実際に購入した住宅に住み始めてからの暮らしや、経済状況などによる将来的な家計の変化を考慮すると、住宅ローンの返済負担率は20〜25%以下に抑えるのが望ましいとされています。
一般的に、社会人として10年前後の経験を積んだ30代は、20代に比べてスキルが上がり、昇給・昇格しやすくなる年齢です。
年収が上がれば、金融機関から信用度が高い(=返済能力が高い)と評価されるため、ローンの審査そのものが通りやすくなります。また、購入したい住宅や土地の価格に合わせて借入金額を増額できる可能性も高くなるため、30代で家を建てる決断をする人が多いと考えられます。
関連記事:「【事例あり】家を建てるのに貯金はいくら必要?初期費用を抑えるコツも!」
初期費用を自己資金で賄いやすくなるから
家を建てる時は、その費用のすべてを住宅ローンで賄えるわけではありません。家の引き渡しを受けるまでに、買主は以下のような「初期費用」と呼ばれるお金を支払う必要があるのです。
- 各種の手続きの際にかかる手数料や税金
- 住宅建築の準備としての調査費、工事費
- 頭金など、土地や建物購入費の一部として充当される費用
- 手付金など、建築工事代金の一部として充当される費用
これらの費用の中には、原則として現金での支払いを求められるものもあるため、家を建てる際には、総費用額の10%程度を目安に自己資金を準備しておくことが推奨されています。
年齢に伴って年収が上がれば、家を建てるための自己資金も貯金しやすくなると考えられます。この点も、住宅ローンを借りやすくなることと併せ、30代で家を建てる人が増える理由の一つだと言えるでしょう。
関連記事:「注文住宅にかかる初期費用とは?具体的にいくらが相場?内訳や準備する上での注意点も」
結婚や妊娠、出産する人が増える年齢だから
厚生労働省発表の「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、令和5年の平均初婚年齢は男性で31.1歳、女性は29.7歳で、男女とも30歳前後ということでした。
上記の結果と家を建てる人の平均年齢の両方を考慮すると、30代に入ってから結婚したり、妊娠、出産で家族が増えるなどしてライフステージが変化し、住まいを見直すきっかけができたことで家を建てる人も多いと考えられるでしょう。
家を建てる年齢はどうやって決める?
30代で家を建てる人が多い理由がわかったところで、次は、ご自身が家を建てる年齢を決める時に考慮してほしいこと、決断のきっかけになり得ることについて3つ紹介していきます。
家を建てる年齢の考え方、決め方がわからないという方は、ぜひ参考としてご覧ください。
ローンの完済時年齢から逆算して決める
先述した国土交通省発表の「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」によると、全国・三大都市圏ともに60%以上の人が住宅ローンの返済期間を「35年以上」に設定しています。
家を建てる上で、特に住宅ローンの返済に不安・懸念があるという場合は、具体的な資金計画を立ててローンの完済までにかかる期間を予測し、完済時の年齢から逆算して家を建てる年齢を決めると良いかもしれません。
ライフステージの変化をきっかけにする
結婚や妊娠、出産などによるライフステージの変化も、家を建てるきっかけとなり得ます。
家族で暮らす新居について考えた時に、家族構成に合った賃貸住宅へ引っ越すよりも家を建てた方がメリットが大きいと感じた場合は、年齢に関わらず、注文住宅を購入する方向で検討してみても良いでしょう。
収支の変化、見直しをきっかけにする
収入や家族が増えて支出の金額・内訳が変化し、家計を見直したいと感じた時も、家を建てることを検討するべきタイミングの一つです。家計に占める家賃の割合を減らしたい、資産の一つとして家や土地を持ちたいなどと考えているなら、家の建築・購入を積極的に検討しましょう。
関連記事:「家を建てるメリット・デメリットとは?年齢による違いも踏まえ住宅展示場が徹底解説!」
家を建てる時期は年齢よりも自分と家族の意思で決めよう!
家を建てる年齢やタイミングに、絶対的な正解はありません。40代〜60代になってから家を建てる人もいれば、20代のうちに家を建てる人もいらっしゃいます。
平均年齢や周りの情報に流されず、ご自身やご家族にとってベストと感じられるタイミングや、収入や貯金が増えて資金計画がまとまった段階で家を建てると良いと覚えておいてください。
なお、もしも家を建てる年齢を考える上で相談したいこと、現在の年齢をベースとした資金計画を立てるために聞きたいことがあるようなら、ハウスメーカーや工務店の営業担当に直接相談してみるのも一つの方法です。
施工会社の人に聞いてみたいことがある場合は、複数のハウスメーカーや工務店がモデルハウスを出展している総合住宅展示場へ足を運んでみると良いでしょう。
個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート
私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。