【住宅展示場】当日の見学ポイント&見学前の準備リスト

今回は「住宅展示場に行きたいけど、何を聞けば良いの?」とお悩みの方に向けて、ハウスメーカー・工務店各社のモデルハウスを見学する際のチェックポイントをご紹介します。また記事の後半では事前に準備しておきたいことのリストや、来場時の注意点にも触れています。
住宅展示場やモデルハウスを見学する際の参考に、ぜひご覧ください。

【住宅展示場の見学ポイント】チェックリストと質問内容

住宅展示場を訪れた際に見学しておきたいポイントは、下記の7点です。

  1. 予算内におさまりそうか
  2. 土地の情報
  3. 引き渡しまでの目安期間
  4. 工法・設備・性能の標準仕様
  5. 間取りやデザインの傾向
  6. 採用したい建材や設備が選べるのか
  7. 会社や担当者との相性

具体的な質問例とともに、チェックしたいことをご紹介していきます。

見学のポイント①:予算内におさまりそうか

見学のポイント1つ目は「予算内におさまりそうか?」という点です。
具体的な質問としては、以下の内容がおすすめです。
【予算に関する質問例】

  • ○○(坪数や面積)程度での費用目安について教えてください
  • 予算としては○○円程度を想定していますが可能ですか?
  • 諸費用としてはじめに現金でいくら必要ですか?

ハウスメーカーや工務店を比較する指標の一つに「坪単価」というものがあります。坪単価とは、住宅の建築費用を面積で割ったもので、1坪あたりの費用を指します。つまり、坪単価がわかれば、建てたい家の総面積(坪数)にその数字をかけることで、おおよその費用が算出できるのです。
ただし、坪単価は各社によって考え方が異なるので、あくまで参考までにとどめておきましょう。
関連記事:「【事例あり】家を建てるのに貯金はいくら必要?初期費用を抑えるコツも!

見学のポイント②:土地の情報

見学のポイント2つ目は「土地の情報」についてです。
土地の一般的な購入方法としては、自分で探して所有者から直接購入する方法、不動産仲介業者を通じて購入する方法、そしてハウスメーカーや工務店を通じて購入する方法があります。
ハウスメーカーや工務店を通じて土地を購入するメリットとしては、土地と住宅をセットで購入することができるためお金の管理がしやすく、また価格交渉や手続きも一任できるといった点があげられます。
さらに、各社が独自で所有している土地もあり、選択肢の幅が広がるのもメリットだと言えるでしょう。
【土地に関する質問例】

  • 現在販売中の分譲地やおすすめの土地はありますか?
  • このエリアで新たに開発される予定の土地はありますか?
  • このエリアで人気のある土地はどのあたりですか?
  • 自分で土地を購入するのと、御社で購入するのとでは、どのような違いがありますか?

見学のポイント③:引き渡しまでの目安期間

見学のポイント3つ目は「引き渡しまでの目安期間」についてです。
注文住宅の場合、契約から引き渡しまでには通常6か月~12か月ほどかかります。また、土地探しから引き渡しまでを考えると、1年から1年半ほどが目安となります。
仕入や工事に遅延が発生していたり、季節によっても工期に変動が生じることがありますので、いつまでに引っ越したいという明確な予定があれば、目安期間や遅延時の対応策も必ず押さえておきましょう。
【引き渡しまでの目安期間に関する質問例】

  • 契約から引き渡しまでの目安期間はどの程度ですか?
  • どういった要素が工事期間に影響しますか?
  • 遅延が発生した場合の対応策はありますか?
  • 進行状況はどのように確認すれば良いですか?

関連記事:「家を建てるにはどれぐらいの期間がかかる?工程ごとにかかる時間について
住宅展示場見学のポイント③:引き渡しまでの目安期間

見学のポイント④:工法・設備・性能の標準仕様

見学のポイント4つ目は「工法・設備・性能の標準仕様」についてです。
標準仕様とは、追加費用を支払わなくても標準で提供される仕様のことで、住宅の建築費用や品質、快適さなどを左右する重要な要素となります。「どこまでが標準で、どこから追加費用が発生するのか」を把握しておけば、予算オーバーが防げます。
標準仕様に含まれるものとしては、まず住宅の構造や工法、断熱性、気密性、耐震性があります。これらの性能は、安全に暮らすための要素である他、光熱費や維持費などにも関わる部分ですので、費用価格だけを見るのではなく、ライフサイクルコスト(購入〜売却・解体までに発生するトータルコスト)も考慮しながら判断するのがポイントです。
また、キッチンや浴室などの設備、内装材、外装材も標準仕様に含まれることの多い項目です。品質・性能の他、デザインにも大きく関わる部分ですので、イメージする住まいが実現可能か?という視点も持っておくと良いでしょう。
【標準仕様に関する質問例】

  • このモデルハウスは標準仕様ですか?
  • 標準仕様に含まれる設備や性能について知りたいです
  • ○○(設備など)の性能について知りたいです
  • 年間の光熱費の目安について知りたいです
  • 屋根や外壁の修繕頻度について知りたいです
  • 保証内容やアフターサービスについて知りたいです

見学のポイント⑤:採用したい建材や設備が選べるのか

見学のポイント5つ目は「採用したい建材や設備が選べるのか?」という点です。
前述の標準仕様にも関わる内容ですが、採用したい建材や設備が標準仕様になく、さらにオプションでも対応できないケースがあります。そのため、採用したい建材や設備がある場合は、住宅展示場での見学段階で必ず確認しておきましょう。
なお、ハウスメーカーや工務店によっては「施主支給」という形で、標準仕様・オプション仕様にないものを採用できる可能性があります。
施主支給とは、施主が自ら購入した建材やパーツ、設備などを渡して取り付けてもらうことです。例えば、タオルハンガーやトレットペーパーホルダーといったパーツ類、照明器具、造作家具などが該当します。
自分好みのものが採用できる、コストダウンできるなどのメリットから、近年SNSなどで話題となっている施主支給ですが、何かしらのトラブルが発生した場合、製品自体に原因があるのか、取り付けに原因があるのかなど、問題や責任の所在が曖昧になることから、施主支給に対応していない、もしくは対応範囲を限定しているケースがあります。
また対応してもらえたとしても、規格の問題で取り付けられなかったり、普段扱っていないものなので取り付けに手間が発生する恐れがあり、さらに搬入のタイミングが合わず保管しておくスペースがないなどの問題も発生しがちです。
このような事情から、施主支給を検討しているのであれば、早めの段階で可否を含めて質問しておくと良いでしょう。
【オプション・施主支給に関する質問】

  • 自分で準備したパーツや設備を使ってもらうことは可能ですか?
  • 持参するタイミングについては、どういった流れになりますか?

見学のポイント⑥:間取りやデザインの傾向

見学のポイント6つ目は「間取りやデザインの傾向」についてです。
特に大手のハウスメーカーでは、デザインパターンが事前にいくつか準備されていて、その中から選ぶという場合があります。理想としていた間取りやデザインが実現できず後悔することのないように、住宅展示場の見学段階でしっかりと把握しておきましょう。
【間取りやデザインに関する質問例】

  • 間取りやデザインに基本的なプランはありますか?
  • カスタマイズできる範囲はどの程度ですか?
  • 得意なデザインやおすすめの間取りはありますか?
  • ○○スペースを作りたいけど可能ですか?

これらの質問の他にも、例えば将来的に家族構成やライフスタイルの変化に対応できるのか?といった点や、導入したい家具や家電の設置可否、トレンドや人気のデザインについて質問するのもおすすめです。
関連記事:「家を建てる時の間取りの決め方は?注文住宅でやりがちな失敗例と注意すべき2つのポイントを紹介

見学のポイント⑦:会社や担当者との相性

見学のポイント7つ目は「会社や担当者との相性」についてです。
相性が合わない・話が噛み合わない・一方的な提案ばかりで相談内容が伝わらない……などの違和感をそのままにした状態では、どこかのタイミングで大きな問題に発展する恐れがあります。そのため、見学の段階で会社や担当者との相性を見ておくことが望ましいです。
【相性を確かめるポイント】

  • 相談しやすい雰囲気か
  • 話が一方的でないか
  • 話を誇張していないか
  • 質問に対して欲しかった回答が得られるか
  • 誤解が生じやすい話し方をしていないか など

担当者が熱心なのは良いのですが、提案された内容が自分のニーズに合っていないのに契約や話を進めてしまうと「あの時もっと広い視野を持っていれば」などと後悔につながることも。少しでも納得がいかなければ、他の選択肢を検討する気持ちも大切です。
また、住宅展示場で対応してくれた担当者が、必ずしも契約後の担当者になるとは限りません。担当者が変更になる可能性も聞いておくと安心でしょう。

【住宅展示場】見学前に検討しておきたいチェックリスト

【住宅展示場】見学前に検討しておきたいチェックリスト
上記のチェックポイントを踏まえた上で、住宅展示場に行く前に準備しておくと良いことをまとめます。
【住宅展示場に行く前に準備したいことリスト】

  • 予算(住宅ローン)や準備可能な現金
  • 建てたいエリアや検討中の土地情報
  • 優先したい品質・性能・設備グレード
  • 取り入れたいパーツや設備の有無
  • 必要な収納の量や取り入れたいスペース
  • 導入したい家具や家電(設置スペースや取り付け方など)
  • ライフスタイルや家族構成の変化

これらの項目について事前に把握しておけば、住宅展示場での見学がより効率的かつ有意義なものになります。また、多くのメーカーや工務店が集う総合住宅展示場に訪れる際は、見学したいモデルハウスを3〜5社ほどピックアップしておくと安心です。
なお、実際にモデルハウスを体感してみて得られることもたくさんありますので、当日までに考えがまとまっていなくても問題はありません。家に帰ってから、見学した会社のカタログを見て、じっくり検討する時間を設けることも失敗しない家づくりのコツです。
関連記事:「住宅展示場の回り方は?見学の前後にすべきことやポイントを紹介!

【住宅展示場】見学時の注意点は?

住宅展示場で展示されているモデルハウスは、各社が自社の住宅をアピールするだけに使用するのではなく、例えば「天井高の感じ方はどうか?」「広さはどうか?」「生活動線はどうか?」など、実際に家づくりを進める中でも活用するものとなります。
また、施工品質や、内装材・外装材の色味を確かめたりといった重要な判断材料にもなります。
そのため、傷・汚れの付着や、破損などには十分注意しましょう。特に小さなお子さんと来場する際は、家具によじ登る・設備を勝手に使うなどの行為がないように、気を配る必要があります。
加えて、モデルハウス内では記録用に長さを測ったり写真撮影したりするのは問題ないのですが、許可を得てから行うようにしましょう。
関連記事:「住宅展示場を訪れる際はどんな服装がいい?あると便利な持ち物も紹介

個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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