注文住宅でよくあるハウスメーカーとのトラブル事例7選!未然に防ぐポイントも

注文住宅は建売の家と違って、理想の家を建てることができます。しかし自由度が高い分、決めることが多く、ハウスメーカーとの間にトラブルが起こりやすいのも事実。
そこでこの記事では、実際によくあるハウスメーカーとのトラブル事例を紹介します。また、事例ごとに解決策も解説しているので、予想外のトラブルに慌てないよう確認しておきましょう。
また、トラブルを未然に防ぐ方法や担当者選びのポイントも紹介するので、これから注文住宅を検討する人はぜひ最後までお付き合いください。

注文住宅でよく起きるハウスメーカーとのトラブル事例と解決策

注文住宅でよく起きるハウスメーカーとのトラブル事例と解決策
注文住宅を建てる際、ハウスメーカーとしっかり打ち合わせしたつもりでも様々なことでトラブルが発生します。ここでは、よく起きるトラブルとその原因や解決策を紹介します。

ハウスメーカーの担当者がデメリットを教えてくれない

注文住宅で希望を伝える際、その希望を取り入れることで生じるデメリットを教えてもらえないケースがあります。
例えば、部屋の一角にグランドピアノを置きたい場合、ピアノを置くためには玄関から部屋までピアノを運ぶ必要があります。そして、その動線を確保するために廊下を広くしなければなりません。
廊下を広くすることで隣接する部屋が狭くなるのですが、このデメリットを教えてくれない担当者も中にはいるのです。
このようなトラブルは「敢えて言わなくても分かるだろう」と考えたり、お客様目線になれていない担当者の場合に起こりやすいと言えるでしょう。
そうならないためには、打ち合わせの段階で、自分の要望にデメリットがあるかどうかを聞き出すようにすることがポイントです。
ほんの少しの疑問や不安でも、納得いくまでしっかりと質問して確認するようにしましょう。

ハウスメーカーとお客様の間での言った言わない問題

ハウスメーカーとのトラブルでよく起きるものとして、言った言わない問題があげられます。
例えば、トイレの壁紙の一部をブラウンにしたいと言ったのに、完成すると全部ホワイトだった…なんてことが。
お客様としては「確かあの時に言ったはずだけど…」と思っても、担当者が「そんなこと聞いていませんよ」と言うかもしれません。
注文住宅では、間取りや設備グレード、床材、建具のカラー、壁紙の種類など、決めることが山ほどあります。さらに細かいことまで決めなければいけないので、希望を伝えたつもりが伝わっていなかったり、何かとトラブルが起こりやすいのです。
言った言わない問題を防ぐためには、打ち合わせ内容を記録に残すようにすることがポイント。その場でメモをとるのも良いですし、メールなど証拠が残るものでやり取りをするのも良いでしょう。
担当者が記録を残していたとしても、お客様自身でも希望をちゃんと伝えたか管理しておくと、トラブルを防ぐことができるはずですよ。

予定よりも工期が遅れるトラブル

注文住宅では工期が遅れることもよく起こります。これは、施工中に予期せぬ問題が発生したり、悪天候の影響を受けたりすることが原因です。
とはいえ予定よりも大幅に工期が遅れてしまうと、引越しのタイミングがズレてしまったり、新しく購入した家具や家電の配送時期など、様々なことを変更しなければなりません。
たとえば、8月1日には入居できると言われていた場合、ほとんどの人は今住んでいる賃貸住宅の契約を7月末までにすると思います。しかし、工期が遅れて入居できるのが9月頭になってしまったら、約1ヶ月もの間、住む家や家具の置き場に困ることになるのです。
工期の遅れは理由にもよりますが、災害や天候、土地を掘り起こすなどイレギュラーなことを除くと、ほとんどハウスメーカー側のミスや不備によるものです。そのため、お客様の方でできる対策は特にありません。
強いて言うなら、万が一の納期遅延に備えて家や家賃の確保をしておくことです。また、完工日が記載された契約書や合意書も手元に置いておくようにしましょう。遅延損害金の記載があるので、いくら保証されるか確認できます。

予算オーバーによる金銭トラブル

ハウスメーカーから提示された見積書の金額よりも、実際の建築費用が高くなることがあります。これは、設計変更や追加工事、材料価格の上昇などが原因です。
予算を超えてしまうと、費用の負担が大きくなり、最悪の場合は工事の中断に繋がる可能性もでてくるでしょう。
予算オーバーを防ぐためには、予算に余裕をもって計画することと、追加される可能性のある費用にはどのようなものがあるのかを、事前に洗い出しておくことがポイントです。
また、建築費用以外にかかる諸費用(登記費用や火災保険など)を把握していなかったため、予算をオーバーしてしまったケースもあります。まずは、注文住宅には建物代以外にも様々な諸経費が必要なことを知っておきましょう。
その上で、担当者に予算を伝える時は、土地を含む住宅そのものだけなのか、注文住宅にかかる全ての費用なのかを明確にしておくことが重要です。

完成した家がイメージと違った

実際に家が建つと、モデルハウスや図面からイメージしていた空間と違うといったトラブルもよく起こります。
モデルハウスはそもそも建物の面積が大きく、吹き抜けや天井高も高く、内装もおしゃれにしつらえられています。もちろんモデルハウスの印象から大きく外れることはないにしても、お客様はモデルハウスと同じような完成をイメージしてしまうもの。
しかし、実際に建てる家はモデルハウスよりも小さいことが多いので、そのギャップに不満を感じることがあるのです。
このようなトラブルは、ハウスメーカーとお客様のお互いのすり合わせ不足が原因でよく起きるため、お客様はイメージを細部まで具体的に伝え、担当者はその要望を現プランでどこまでできるか明確に図面化することが大切なのです。

完成後に気づく施工トラブル

注文住宅では、現場の監督不行き届きによる施工ミスも時々起こります。
例えば、建具の建てつけが悪くて扉がしっかり閉まらなかったり、住んでしばらく経ってから雨漏れに気付いたり、クロスの一部が破れていたりといったトラブルがあります。
このようなトラブルを防ぐためには、工事中に顔を出したり、引渡し前の内覧時に隅々までチェックするしかありません。
また、万が一の場合に備えてアフターサービスや保証内容がしっかりしたハウスメーカーを選ぶことも重要です。住み始めてから生じる施工ミスがあっても、保証期間内であれば無料で修理・交換などをしてくれるものなので、住宅完成後のトラブル悪化回避にも繋がるでしょう。

着工後の近隣トラブル

着工後の近隣トラブルは、建築工事中の騒音や振動、業者の車が頻繁に出入りすることが原因でよく起こります。
例えば、狭い道に面した土地に家を建築する場合、業者の車を駐車することで近隣住民の通行の妨げになる可能性があります。また、隣の家との距離も近く、騒音やホコリなどによって迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。それが工事期間中ずっと続くわけなので、近隣住民から苦情が入っても仕方ないのです。
だからといって工事を中断することはできません。近隣トラブルに関しては、トラブルを悪化させないことが重要となるので、工事着工前に近隣住民に挨拶回りをし、工事の内容や期間、騒音や振動について事前に断りを入れておくようにしましょう。
なお、挨拶回り自体は施工会社やハウスメーカーが行うケースが多いので、施主自身が絶対にしなければならないというわけではありません。ここは、様々な現場を経験している施工会社に相談して、お任せするのも良いでしょう。
そして万が一、近隣住民からの苦情や問題が発生した場合は、自己判断せず、家の設計と建築を依頼している施工会社、またはハウスメーカーに相談することをおすすめします。トラブルの悪化を防ぐためには、いかに迅速・丁寧に対応するかがポイントとなるため、すぐに施工会社やハウスメーカーの担当者に相談して指示を仰ぎましょう。

ハウスメーカーとのトラブルを未然に防ぐポイント

ハウスメーカーとのトラブルを未然に防ぐポイント
一生に一度の大きな買い物とも言える注文住宅。どれだけ理想に近い家が実現しても、金銭トラブルや工期トラブル、施工トラブルなどが起きてしまえば、嫌な気持ちのままその家に住むことになります。そうならないためにも、トラブルが起きないよう未然に防ぐことが重要。ここではトラブル回避をするポイントを紹介します。

営業担当者と信頼関係を築く

注文住宅でトラブルを未然に防ぐためには、ハウスメーカーの担当者とコミュニケーションをしっかりと取り、信頼関係を築いていくことが大切です。
というのも、注文住宅におけるトラブルのほとんどは、双方の勘違いによるものだからです。そもそも担当者とお客様では建築に関する知識量が違うので、担当者の中では当たり前のことでも、お客様からすると知らなかったということがよくあります。
この知識量の差を埋めてくれる担当者に出会えればベストですが、こればかりは担当者の経験値や質によるものなのでどうしようもありません。
そこでお客様自身ができることは、どんなに小さな疑問でも必ず質問すること。「インターネットで調べたらわかることかもしれないけど聞いていいのかな…」など思うようなことでも、担当者に聞くこと自体がコミュニケーションになるので遠慮せず質問しましょう。
担当者との信頼関係が深まれば、自分の希望や理想のマイホームをより深く明確に伝えることができるため、安心して理想のマイホームを任せられるでしょう。

各ハウスメーカーの標準仕様を確認する

建築資材や内装資材、キッチンやお風呂などの標準仕様を確認することは、予算や希望条件に適しているかどうかの判断材料になります。なぜなら、ハウスメーカーごとに採用している資材や設備の標準仕様が違うからです。
例えば、同じ条件でA社とB社のハウスメーカーに見積書を出したところ、採用しているキッチンなどの設備グレードが違うだけで100万円もの価格差が生じることがあります。
そのため、注文住宅を依頼する前には必ずハウスメーカーの標準仕様を確認して、自分の希望に合った納得のいく予算の使い方なのかを判断しましょう。
なお、標準仕様にはキッチンやバスルームなど設備のほかに、建材の耐久性や断熱性能、内装仕様なども含まれます。各ハウスメーカーがどこにお金をかけているのかを理解することで、金銭トラブルも起きにくくなるでしょう。

建築現場に顔を出す

建築状態を確認するタイミングとして、引き渡し前の施主検査があります。しかしそれだと完成後のチェックとなるので、仕上げ剤などで隠れた内部まで確認することができません。
手抜き工事されていないか確認するためにも、時々工事現場に顔を出すようにすると良いでしょう。現場に立ち会うことで、工事の進捗状況や品質を把握できるだけでなく、現場の空気や職人さんたちの気も引き締まります。そうすることで、結果として施工トラブルの回避にも繋がるのです。
なお、工事現場に顔を出す際は事前にハウスメーカーに連絡をし、現場監督に許可を得てから訪問しましょう。現場に行く際は、邪魔にならない程度の差し入れなども持っていくようにするとなお良いでしょう。職人さんたちとのコミュニケーションも図りやすくなります。

良い営業担当者を見極めるポイント

良い営業担当者を見極めるポイント
夢のマイホームを叶えるために、ハウスメーカーの特徴や費用をしっかりリサーチする人は多いですよね。しかし、本当に満足のいく家を建てるためには、一緒に家をつくる担当者選びが非常に重要なのです。ここでは、良い担当者を見極めるためのポイントをお伝えします。

お客様の目線になって話してくれる

良い営業担当者を見極めるポイントとして、お客様の目線になってくれているかどうかが大切です。
お客様とハウスメーカーの担当者では、住宅に関する知識や常識に大きな差があります。そのことを理解したうえで説明をしてくれる担当者が良いでしょう。
たとえば、予算は5000万円だと伝えたときに、その予算には税金や登記費用、火災保険、ローン手数料、ローン保証金なども含まれているのかを聞いてくれる担当者がおすすめです。
また、些細な質問に対しても誠実に答えてくれる人も良い担当者だといえます。質問したことにすぐに答えられない場合や、知識不足だと感じることもあるかもしれませんが、それでもきっちり調べたうえで回答してくれる人には誠実さを感じますよね。
お客様の一生に一度の大きな買い物を満足のいくものにしたいという気持ちを持って対応してくれているかを見極めれば、安心して家づくりを任せられるでしょう。

できないことに対して代案を出してくれる

理想の家を建てるために、あれもこれも叶えたいと思う人は多いはず。しかし、依頼するハウスメーカーによって、出来ることと出来ないことがあります。そんな時に、ただ「ノー」と終わるのではなく代案を出してくれるかどうかも確認しましょう。
例えば、「住宅価格の値引きはできません」で終わるよりも「代わりにサービスでキッチンのグレードアップが可能かどうか確認してみますね」と、代案を出してくれる方が嬉しいと思いませんか?自分の希望が叶ったわけではないのに嬉しい気持ちになりますよね。
このように、スマートな対応ができる担当者は、お客様の満足度を優先して仕事をしているケースが多く、なにかトラブルなどが発生した時でも迅速丁寧に対応してくれるでしょう。

複数のハウスメーカーの担当者と話をしてみる

注文住宅は一生に一度あるかないかの大きな買い物。「この人なら安心して任せられる」という担当者が見つかるまでは、色々なハウスメーカーの人と話をして検討しましょう。
そこでおすすめなのが、一度に多くのハウスメーカーや担当者に出会える住宅展示場に足を運ぶこと。複数社のハウスメーカーのモデルハウスを実際に見学できるうえ、各ハウスメーカーごとに担当者も3〜5名ほど常にいるため、比較検討するにはぴったりの場なのです。
すぐに契約させようとしてきたり、良いことばかり言ってこないか、丁寧な対応で誠実さを感じられるか、お客様ファーストでプランの提案をしてくれるのか…など様々なことを見極める必要がありますが、後悔しない家を建てるためにも良い担当者選びは大切です。そのためにも住宅展示場には必ず足を運んでみてくださいね。
関連記事:「住宅展示場へ行くメリット・デメリットとは?会場の探し方と見学準備のポイント

個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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