ハウスメーカーのメリット・デメリットを詳しく解説!工務店とはどう違う?

人生でもっとも大きな買い物である注文住宅。どの会社に依頼しようか悩んだ際、CMでよく目にする大手ハウスメーカーを検討する人は多いはずです。
そこで気になるのが、ハウスメーカーで家を建てるメリットとデメリット。安心感やブランド力がある一方で、住宅価格が高いというイメージのあるハウスメーカーには、具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
この記事では、大手ハウスメーカーのメリットとデメリットを詳しく解説し、失敗しないための選び方も紹介します。また、ハウスメーカーとよく比較される工務店についても簡単に説明しているので、住宅会社選びに悩む方はぜひ参考にしてください。

注文住宅で大手のハウスメーカーに依頼するメリット

注文住宅で大手のハウスメーカーに依頼するメリット
大手ハウスメーカーに依頼する最大のメリットは「安心感がある」という点ですが、どんな理由で安心感を得られるのでしょうか。ここではその理由となるメリットについて詳しく解説します。

メリット①:倒産のリスクが少ない

大手ハウスメーカーは、全国展開している大企業が多く、経営基盤もしっかりしています。不景気でも倒産しないだけの資産力があるため、安心して家づくりを任せられるでしょう。
建築中に会社が倒産すると、止むを得ず工事の中断をしたり、支払い済みの前払金が戻ってこないこともあるようです。また、家が建った後に会社が倒産した場合では、住んでから欠陥などが見つかってもアフターサービスや保証を受けることができなくなり、別会社に修理依頼をしなければなりません。
このように、建築会社が倒産することは、施主にとってあまりにも損害が大きいため、経営基盤のしっかりした大手ハウスメーカーを選ぶことはリスク回避に繋がると言えます。
また、大手ハウスメーカーの場合、万が一経営不振に陥ったとしても国の支援を受けるケースがほとんどです。会社自体がなくなってしまうということは、よほどでない限りは起こり得ないでしょう。

メリット②:住宅性能のレベルが高い

多くの大手ハウスメーカーは、地元の工務店などに比べて住宅性能のレベルが高いと言われています。その理由は、住宅ブランドとして売り出しているメーカーも多く、イメージを崩さないために高品質な住宅を提供しているからです。
また、住宅性能を上げることで、独自の強みやスタイルを作り出し、ライバル会社との差別化を図るという目的もあるでしょう。
具体的にどのようなことをしているかというと、耐震性や耐火性の向上、室内の温度や湿度の管理など、住宅の快適性や安全性を高めるために研究やテストを行なっています。そしてその特性は各ハウスメーカーごとに異なります。
高品質な住宅に住むということは、住み心地のよさが手に入るだけでなく、故障や劣化などのトラブルも起きにくいため、将来のメンテナンス費用を抑えることにも繋がると言えるでしょう。

メリット③:品質が安定している

大手ハウスメーカーのほとんどは自社工場を持ち、資材の調達から施工までを一貫して管理しています。そのため、一定基準以上の資材を使うことが可能となり、住宅そのものの品質にバラつきが生じにくいのです。
また、資材は規格化されており、施工技術の差による仕上がりの違いもほとんどありません。
さらに資材の調達を自社で完結することで、大量生産ができ、資材不足による工期の遅れなどのリスクが低くなるというメリットもあります。

メリット④:アフターフォロー・保証が充実している

大手ハウスメーカーは、大企業なだけあってアフターフォローや保証サービスの内容が優れています。
通常、注文住宅における保証には、法律で決められたものがありますが、ハウスメーカーはそれ以上の保証内容を提供していることが多いのです。
また、自社工場を持っている場合が多いので、急なトラブルでも資材の確保がしやすく、早急に問題を解決する体制が整っているのもメリットのひとつ。
そういった理由から、大手ハウスメーカーは保証内容が手厚く、お客様と長期的な関係を築くことを大切にすることで、顧客満足度も高くなりやすいです。
なお、アフターフォローサービスには、住宅の定期点検やメンテナンス、トラブルへの対応などが含まれ、各会社ごとに保証期間や保証範囲は異なります。
関連記事:「ハウスメーカー各社の保証・アフターサービスの違いを紹介!比較すべきポイントは?

メリット⑤:ローン審査が通りやすい

ハウスメーカーで家を建てる場合、住宅ローンの審査に通りやすいというメリットがあります。その理由は、ハウスメーカーが提携している金融機関の数が多いからです。
一般的に、ローン審査の基準は金融機関によって変わるため、審査してもらう際は複数社に依頼するのが良いとされています。A銀行ではローンが通らなくても、B銀行ならローンが組めるということがよくあるのです。
また、ハウスメーカーの担当者は住宅ローンに詳しい人も多く、顧客の返済能力に合わせた適切なプランの提案もしてくれることでしょう。

注文住宅でハウスメーカーに依頼するデメリット

注文住宅でハウスメーカーに依頼するデメリット
安心感・ブランド力・高品質など、メリットばかりのように感じる大手ハウスメーカーですが、大企業ならではのデメリットもあります。ここでは、一般的に言われているハウスメーカーのデメリットについて詳しく解説します。

デメリット①:坪単価が高くなりやすい

大手ハウスメーカーの一番のデメリットは、広告費用や研究開発にコストがかかり、坪単価が高くなりやすいという点です。
テレビCMなどでよく目にするハウスメーカーは、広告に有名人を起用していたり、1年ごとに新CMを打ち出したり、様々なメディアでの宣伝活動に力を入れています。
また、安定して高品質な住宅を提供し続けるためには、自社工場の運営費や研究費も欠かせません。これらの費用が住宅価格に反映されることで坪単価が高くなってしまうのです。
しかし、この費用は決して無駄なものではなく、企業の知名度は安心・信頼に繋がり、住宅の性能の高さは住みやすさに繋がります。結果として顧客の満足度に返ってくるので、住宅価格の高さは、視点を変えればメリットとして受け取ることもできるでしょう。

デメリット②:間取りの自由度は低め

ハウスメーカーは品質が安定している反面、設計の自由度が低いというデメリットがあります。
これは、規格化された資材を使用することで、住宅プランがある程度決まってしまうからです。そのため、こだわりの強いデザインや間取りを希望する人は「理想の家を建てられない」と不満に感じるかもしれません。
とはいえ、最近では自由度の高いメーカーも増えてきており、全ての大手ハウスメーカーが「自由度が低い」とは一概には言えないのも事実。気になっているハウスメーカーに、自分の希望がどこまで叶えられるか確認してみましょう。

デメリット③:分業制で伝達ミスが起きることも

大手ハウスメーカーは、営業・設計・工務で分業されているため、顧客の希望が明確に伝わらないというデメリットが考えられます。
一般的にハウスメーカーでは、営業担当者が顧客とのコミュニケーションを担当し、顧客の要望や希望をヒアリングします。 その後、設計担当者がその情報を基に具体的な計画を作成し、工務担当が設計図や指示書に基づいて施工を行います。
このように、営業・設計・工務の各部門が分業化されることで、情報の伝達ミスや認識の違いが起きやすく、建築の品質や仕上がりに影響が出る可能性があるのです。
もちろんこのようなトラブルが起きないようにするのが各ハウスメーカーの役割ですが、それでも人が行うことなので、絶対にミスしないとは言い切れません。
顧客自身ができることとしては、万が一のトラブルに備えて保証内容の確認をしておくことです。

デメリット④:標準仕様によって住宅費用が変わる

注文住宅では、内装や外装の建材、窓や玄関ドア、キッチンやトイレなど、住宅に必要なものに対してそれぞれに仕様が定められています。そして元のプランや価格に含まれている内容を標準仕様と呼びます。
この標準仕様はハウスメーカーによって内容が異なり、中には希望しない付属品がついていることもあるでしょう。いくつかのハウスメーカーに同じ間取りで見積もりを出しても、合計費用に差が出るのは、こういった理由があるからなのです。
しかし、基本的に標準仕様はカスタマイズすることができるので、グレードを下げれば費用を抑えられますし、追加オプションで高機能にすることもできます。
必要ないと感じる付属品がある場合は、それを外すことができないか一度確認してみると良いでしょう。

地域密着型の工務店とはどう違う?

地域密着型の工務店とはどう違う?
注文住宅を依頼する建築会社には、ハウスメーカーの他に工務店と呼ばれる会社もあります。一般的に工務店は中小企業が多く、地域に根ざして展開していることが多いようです。
ここでは、地域密着型工務店のメリットとデメリットを簡単に紹介します。ハウスメーカーにするか、工務店にするかで悩む人はチェックしてみてくださいね。

地域密着型の工務店のメリット

地域密着型の工務店は会社規模は小さいですが、ハウスメーカーのように住宅が規格化されていません。そのため、設計の自由度が高い傾向にあります。
また、人件費や広告費用もハウスメーカーほどかかっていないので、坪単価も安いのが最大のメリットではないでしょうか。
地域密着型なだけあって、周辺の情報に詳しいので、住宅の快適さだけでなく、住みやすい地域かどうかも重要視したい人にはぴったりでしょう。

地域密着型の工務店のデメリット

会社規模が小さいため、ハウスメーカーのように資材を安定して確保することができません。そのため、品質が一定ではなく住宅の仕上がりにバラつきを感じることもあるでしょう。
また、アフターフォローが充実していなかったり、倒産のリスクもハウスメーカーに比べると高いと言えます。
このようなデメリットが気になるという人は、事前にインターネットなどで会社の評判を確認しておきましょう。

ハウスメーカーや工務店を選ぶ際はデメリットを確認

注文住宅の会社を選ぶ際、その会社の「得意とすること、優れていること」などに注目してしまいます。気になる会社の特徴を知ることは建築会社選びにおいてとても重要ですが、それと同じくらいに「できないこと、不利なこと」も知っておく必要があります。
例えば、希望の間取りを予算以内で家を建てることができたのに、いざ住んでみると施工不良が発覚して修繕が必要になったとしましょう。しかし、アフターフォローや保証内容が充実しておらず、修繕費用が高くついてしまった…というようなことも起こり得るのです。
この場合、まさか修繕が必要になるとは思っていなかったため、保証内容の薄さに注意が行かなかったということが原因でしょう。
とはいえ、各ハウスメーカーが自社の弱みを丁寧に教えてくれることは少ないと思うので、インターネットで口コミを調べたり、モデルハウスを見学して不安や疑問に感じたことを住宅展示場の担当者に聞いてみることがポイント。
注文住宅は大きな買い物です。後悔しないためには良い点だけでなく、リスクも把握した上で建築会社を選んでくださいね。
関連記事:「自分に合うハウスメーカーの選び方5つ!後悔しないためのポイントも解説

個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

関連記事

見学予約はこちら
見学予約はこちら