見学前に要確認!住宅展示場で有意義に過ごすための注意点と準備のコツ

実際にハウスメーカーが建てたモデルハウスを見ながら、家づくりに関する情報を集められる住宅展示場ですが、漠然と見学するだけでは十分な情報収集をするのは難しいでしょう。
そこで今回は、東北最大級の住宅展示場を営む私たちアルスが、住宅展示場での時間を有意義に過ごすために知っておくべき注意点とポイント、事前準備のコツを紹介します。
これから家づくりへの第一歩を踏み出すと言う方、また初めて住宅展示場へ行く前に注意点を知っておきたいと言う方は、ぜひ参考にご覧ください。

住宅展示場の見学時に、陥りがちな失敗とは?

住宅展示場の見学時に、陥りがちな失敗とは?
総合住宅展示場には、数社~10社以上にもなるハウスメーカーが手掛けた個性豊かなモデルハウスが建ち並んでいます。
そのため、初めての方が何の準備もなく来場すると、以下のような状態に陥りがちです。

  • 大きくて豪華なモデルハウスに圧倒され、目についた所をすべて見学してしまう
  • モデルハウスの外装やインテリアに目が行ってしまい、工法や特徴まで理解できない
  • 標準仕様とオプションの違いがわからないまま、モデルハウスの見学を終えてしまう
  • 見学だけのつもりでモデルハウスに入ったのに、1時間以上の営業を受けた
  • 複数のモデルハウスを見学したのに、結局メーカーごとの違いがわからなかった
  • 担当者の営業トークに圧倒されて、確認したいことがあったのに聞けなかった 等

一般的な戸建て住宅よりも大きく、華やかなモデルハウスが並ぶ住宅展示場は、ある意味で非日常的な空間です。
そのため初めて来場する方が圧倒されたり、想像以上に疲れてしまうのは、仕方のないことと言えるでしょう。
しかし、初めて住宅展示場を訪れる際の混乱は、見学時の注意点とポイントを理解しておくだけでかなり軽減できます。
そこで以下からは、来場前に確認しておくべき住宅展示場を見学する時の5つの注意点について、見ていきましょう。

住宅展示場へ行くにあたり、理解すべき注意点5つ

住宅展示場へ行くにあたり、理解すべき注意点5つ
初めて住宅展示場へ行く際に、理解しておいた方が良い5つの注意点は以下の通りです。

注意点①モデルハウスが、そのまま建てられるわけではない

一般的に、ハウスメーカ―各社は住宅に不可欠な以下のような項目について、自社商品においての「標準仕様」を定めています。

  • 工法
  • 基礎工事
  • 断熱材の種類
  • 外装材、内装材の種類
  • 窓や玄関ドアの数、材質
  • 建材や床材
  • 吹き抜けの有無、天井の高さ
  • システムキッチンや給湯器の種類
  • ユニットバスの種類
  • トイレの数や種類   等

ハウスメーカーの標準仕様を端的に表すなら、家づくりに必要な要素を詰め込んだ「基本パック」のようなもの。
そのため、標準仕様の範囲内で建材やキッチン、トイレの種類等を選べば、追加料金はかかりません。そのハウスメーカーの最低価格で、注文住宅を建てることもできるでしょう。
しかしハウスメーカーの広告塔であり、お客様に自社の技術力や家づくりへの考え方を伝えるツールでもあるモデルハウスは、標準仕様に「オプション」を加えた造りとなっています。
家づくりにおけるオプションとは、追加料金を支払い、標準仕様よりも高いグレードの工法や資材を使えるようにしたり、トイレやキッチン、ユニットバス等の選択肢を増やすこと。
そのため、モデルハウスをそのまま再現しようとすると、建築費用が高額になってしまいます。
住宅展示場を訪れる際には、モデルハウスには標準仕様とオプションが混在していること、そしてモデルハウスそのものを建てられるわけではないことを、よく理解しておきましょう。

注意点②予約なしで見学に行くと、待ち時間が発生することがある

ハウスメーカーの担当者は、事前に見学予約して来場したお客様を優先して対応します。
そのため予約なしで住宅展示場を訪れると、モデルハウスになかなか入れなかったり、担当者に案内してもらえるまでに待ち時間が発生する可能性が高いです。
限られた時間内でできるだけ多くの情報を集め、住宅展示場で有意義な時間を過ごしたいという方は、場内での待ち時間にも注意しましょう。
関連記事:「住宅展示場は予約なしでも見学可能!予約して行くメリットと活用法は?」

注意点③見学だけのつもりでも、営業されるケースがある

住宅展示場のモデルハウスを見学する方法には、大まかに以下2つのパターンが考えられます。

  • ハウスメーカーの担当者とともに、モデルハウスをひと通り見学するパターン
  • ハウスメーカーの担当者とのモデルハウス見学後、打ち合わせ等も行うパターン

それぞれの所要時間の目安は、前者が20~30分、後者なら1~2時間といったところでしょう。
まだ家づくりの計画が具体的でなく「まずは簡単にモデルハウスを見学したい」という方のほとんどが、建物全体をぐるっと見て回る前者のパターンをイメージすることと思います。
各ハウスメーカーの特徴を詳しく知るよりも、まずは複数のモデルハウスを見てみたいという場合は、前者の方法で見学を始めると良いでしょう。
一方で、ハウスメーカーの営業担当は、モデルハウスを訪れるお客様のうち特に家づくりへの熱意・本気度が高い方に対して、自社の強みや特徴を知っていただきたいと考えています。
そのため、来場時に「家づくりへの熱意や本気度が高い」ように見せてしまうと、思いかけずハウスメーカーの担当者から営業を受けたり、見学時間が延びてしまうことがあるのです。
初めて住宅展示場を訪れる際には、モデルハウスの見学にはある程度の時間が必要であること、そして見学時に担当者から営業を受ける可能性があることも知っておきましょう。
関連記事:「住宅展示場は見学だけしてもいい?所要時間や見方のポイントとは」

注意点④すべてのモデルハウスを見学するのは、時間的に難しい

数社~10社以上のモデルハウスが並ぶ住宅展示場ですが、先述した通り、1軒あたりの見学には1時間以上の時間が必要になります。
そのため、1日の営業時間内ですべてのモデルハウスを見て回ることは、まず不可能です。
初めて住宅展示場を訪れる際には、目移りしてたくさんのモデルハウスを見学したくなるものですが、現実的に難しいと理解しましょう。

注意点⑤モデルハウスの見学時には、最低限のマナーを遵守すべき

お客様とハウスメーカーの営業という関係であっても、基本的には人と人です。住宅展示場への来場、モデルハウスの見学にあたっては、基本的なマナーを守る必要があります。
具体的には、最低でも以下のマナーは遵守しなけれならないとご理解ください。

  • 飲食物、服や装飾品の金具、子どものいたずら等でモデルハウスを傷つけない
  • 階段によじ登る等、子どもがケガや破損につながるような行動をしていたら止める
  • 営業担当の態度やモデルハウスへのダメだし、答えにくい質問ばかりしない
  • イベントや来場者プレゼントが目的で来たことを、あからさまに態度に出さない
  • 自分の希望や主張を話すだけでなく、営業担当からの質問や案内にも耳を傾ける

住宅展示場へ行く際、注意点と一緒に知っておくべきポイント

住宅展示場へ行く際、注意点と一緒に知っておくべきポイント
ここまでに初めて住宅展示場を訪れる際の注意点を見てきましたが、住宅展示場での時間を有意義に過ごすには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
そこで以下からは、限られた来場時間の中でよりスムーズにモデルハウスを見学し、効率的に情報を集めるために押さえておきたいポイントを紹介します。

見学するモデルハウスの数は、あらかじめ決めておく

たくさんのモデルハウスに目移りしたり、手あたり次第に見学して疲弊するのを防ぐため、住宅展示場で見学するモデルハウスはあらかじめ決めておくのがおすすめです。
また、1軒あたりの見学に1時間以上かかる可能性を考えると、1日に住宅展示場で見学できるモデルハウスの数は多くとも3軒程度が限界と考えられます。
体力的に無理のないように計画を立てれば、各ハウスメーカーのモデルハウスを細部まで見学し、後でしっかり比較することができるでしょう。

家づくりや見学についての希望は、早めに営業へ伝える

ハウスメーカーの営業担当は、来場時に「家づくりについて、まだ具体的に考えていない」と言うお客様に対して無理に案内をしたり、熱心な営業をかけてくることはあまりありません。
そのため、現時点でハウスメーカーの営業担当による詳しい案内や打ち合わせ、カタログの受け取り等を希望していないという方は、モデルハウスへ入る際にその旨を伝えてOKです。
ご自身が望むスタイル、ペースでゆっくりとモデルハウスを見学するためにも、来場や見学の目的はあらかじめ営業担当に伝えてくださいね。

気になったことや知りたいことは、必ず五感で確認する

各ハウスメーカーの特徴をはじめ、家の雰囲気や香り、建材の質感に至るまで、写真ではわからない部分を体感できるところが、モデルハウスを訪れる大きなメリットです。
せっかく住宅展示場を訪れるなら、モデルハウスの細部まで見て、触れて、わからないことはハウスメーカーの営業担当に質問して、しっかり確認してください。
なお、特に以下2点についてはハウスメーカーによる違いが大きい部分なので、きちんと確認することをおすすめします。

  • どこまでが標準仕様で、どこからがオプションになるのか
  • 工法や性能のどこに、そのハウスメーカーの特徴があるのか

ただ家を見るだけでなく、生活するイメージで見学する

ショールームの役割も兼ねているモデルハウスは、必ずしも生活しやすい動線や間取りになっているとは限りません。
そのため、モデルハウスの見学時には「実際に自身と家族が生活したらどうなるか」という目線で見て回る必要があります。
家族にとって理想的な家づくりを叶えるために、生活動線や家事動線の視点は忘れないようにしましょう。

見学時に受けた印象は、持ち帰れるように記録する

モデルハウスの情報を、帰宅してから比較・検討できるほど詳細に記憶して持ち帰るのは非常に困難です。
住宅展示場で見聞きした情報は、以下の方法で可能な限り記録して持ち帰りましょう。

  • 手持ちのインテリアが置けるか確認したい箇所は、メジャーで計測し寸法をメモする
  • 特に印象的だった間取りや建材、インテリアがあったときは、写真に撮っておく
  • 営業担当から案内されたこと、教えてもらえたことは、極力書き留めておく

なお、ハウスメーカーによってはモデルハウス内の写真や動画の撮影を禁止しているところもあります。撮影したい時は、必ず事前にハウスメーカーの担当者へ可否を確認してください。

ハウスメーカーだけでなく、営業担当との相性も確認する

ハウスメーカーと契約する際は、最初にモデルハウスの見学案内をした営業マンがそのまま担当となり、お客様の家づくりをサポートするのが一般的です。
また、ハウスメーカー担当者とお客様との関係は、家を建設・購入した後も続いていきます。
モデルハウスを見学する際は、ハウスメーカーの技術力や家づくりへの姿勢とともに、営業担当とご自身の相性もしっかり確認しましょう。

住宅展示場の注意点を攻略!誰でもできる事前準備

住宅展示場の注意点を攻略!誰でもできる事前準備
住宅展示場で有意義な時間を過ごすには、事前に注意点を確認しておくだけでなく来場前の準備も大切です。
以下に、住宅展示場で楽しく実りある時間を過ごすためにすべき事前準備を3つ紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。

漠然としていても良いので、理想の家をイメージしておく

住宅展示場は、家づくりに関する予算や時期、土地等が具体的に決まっている方はもちろん、「まだ何も決まっておらず、これから準備する」という方にも、来場いただける場所です。
しかし、自身と家族の理想とかけ離れたモデルハウスの見学に時間を割くよりも、少しでも惹かれるところがあるハウスメーカーから話を聞いた方が、有意義ではないかと思います。
そのためアルスでは、事前にご家族で理想の住まいについて話し合い、漠然とでも構わないので「住みたい家のイメージ」を持って住宅展示場へ来られることをおすすめしています。
デザインや使い勝手等、どのような視点からでも良いので、家族にとって理想的な住まいがどのようなものか考えてみてくださいね。

家づくりの条件や希望、質問事項をまとめておく

理想の住まいのイメージを作っていく中で、もし、家づくりにかけられる予算や購入時期等が具体的になってくるようなら、箇条書きにしてまとめましょう。
ハウスメーカーへの確認事項をまとめた質問リストと一緒に住宅展示場へ持参すれば、来場中の情報収集と、帰宅後の振り返りにとても役立ちます。

住宅展示場の見学に適した服装、持ち物を用意する

住宅展示場では、モデルハウスへ入るために何度も靴を脱ぐことになります。そのため、来場時は歩きやすく、履きなれた靴を着用するのがおすすめです。
また服装は、動きやすいパンツスタイルがベスト。具体的には上下ジャージやミニスカート、サンダル、ブーツ、履き古したスニーカー等は避け、清潔感のある服装を心がけてください。
なお持ち物は、記録のためのカメラとメジャー、カタログが入る大きなカバン、筆記用具またはスマートフォンがあれば良いでしょう。

個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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