ハウスメーカーとの打ち合わせ回数と期間は?契約前・施工中など段階ごとの目安を紹介

​​新築の注文住宅を建てるうえで欠かせないのが、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせです。理想の住まいを実現するために回数を重ねて行われるのが一般的ですが、​​契約前や着工後など​​実際に​​合計​​何回くらい必要なのか、どのくらいの期間がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。​

​​そこで今回は、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせ回数や所要期間の目安について解説します。さらに、打ち合わせの流れや注意点もあわせて紹介していきますので、家づくりをスムーズに進めるうえでの参考として、ぜひお役立てください。​


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ハウスメーカーや工務店との打ち合わせ回数や期間の目安


ハウスメーカーや工務店との打ち合わせ回数や期間の目安
新築の家づくりを進める際、契約前・着工前・施工中・引き渡し前など、何度も行われることになるハウスメーカーや工務店との打ち合わせ。前もって回数や期間を把握しておくことで家づくりの見通しが立てやすくなるため、詳しく知っておいて損はありません。

まずは、一般的な打ち合わせの回数や期間の目安を確認していきましょう。

ハウスメーカーや工務店との打ち合わせ回数は10回〜15回程度

マイホームを建てる際、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせ回数は一般的に10回〜15回程度が目安とされています。おおまかな内訳は以下の通りです。

  • 契約前に2回~3回
  • 着工前に5回〜10回程度
  • 施工中に3回〜5回程度
  • 引き渡し前に1回〜3回程度

各工程で複数回の打ち合わせが必要になるのは、間取りの設計や仕様・設備の決定、見積もりの調整、契約内容の確認など、決めなければならないことが多岐にわたるためです。

なお、1回の打ち合わせに要する時間はおよそ2時間前後。モデルハウスやショールームへ来場していただく、もしくは営業担当者が施主の自宅に出向いて打ち合わせを行うことがほとんどです。

設備や仕様など実物を見ながら話し合うことが多く、必然的に対面での打ち合わせが増えます。特に共働き世帯や子育て世帯では日程調整が大きな負担となりやすいため、前もって営業担当者に相談しておくと安心です。

着工前の打ち合わせに要する期間は3か月〜6か月程度

打ち合わせで最も期間を要するのが着工前の打ち合わせです。一般的に3か月〜6か月ほどかかることが多く、契約前の打ち合わせも含めるとさらに期間が長くなることも少なくありません。

例えば、月に2回〜3回程度打ち合わせを行った場合でも、最終的に3か月前後はかかります。さらに、忙しくて日程調整が難しい方や打ち合わせが難航する方は、半年以上に及ぶことも珍しくありません。

着工前の打ち合わせは、住まいの完成度を左右する大切な工程です。時間がかかることを前提に、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。

打ち合わせ回数や期間は施主によって大きく変わる

ただし、打ち合わせの回数や期間は施主の状況によって大きく異なります。希望する間取りやデザインが明確であれば順調に進みやすい一方、こだわりが多い場合や家の規模が大きい場合はどうしても回数や期間が増えてしまいます。

また、家づくりに迷いが多いと決定までに時間がかかるため、それに比例して打ち合わせの期間も長くなります。つまり、打ち合わせ回数や期間はあくまで目安であり、ご自身の要望や準備次第で大きく変わるものだと理解しておくことが大切です。

なお、打ち合わせ回数や期間に明確な制限はありませんが、回数が増える、もしくは期間が長くなりすぎると着工や工期に遅れが生じることも。打ち合わせ回数や期間は家づくりのスケジュールに影響する可能性があるため、新居に住む時期が決まっている方は特に注意しましょう。

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ハウスメーカーや工務店との打ち合わせで決めること


ここからは、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせで決める内容について、打ち合わせの段階ごとに詳しく解説していきます。

「契約前」「着工前」「施工中」「引き渡し前」という各段階ごとに決めるべき内容が異なるため、前もって何を確認・決定すべきかを理解しておくと、打ち合わせの準備も捗るでしょう。

契約前の打ち合わせで決めること

  • 住む場所や土地決め
  • ハウスメーカーや工務店をどこにするか比較検討
  • 見積もりの確認
  • 資金計画・住宅ローンのシミュレーション
  • 間取りや設備等希望プランの確認
  • 保証内容(期間や範囲等)やアフターメンテナンスの確認
  • 契約条件やキャンセルポリシー(契約後にキャンセルした場合の違約金等)の確認
  • 追加料金の可能性の有無(どういった場合に費用追加となるのかといった条件や内容等)

契約前の打ち合わせでは、家づくりの大枠を固めるために多くの重要事項を話し合います。特に土地や施工会社の選定、資金計画といった部分は今後の計画全体に大きな影響を与えるだけではなく、後になってからの変更が難しいものも多いため、納得いくまで確認するようにしましょう。

着工前の打ち合わせで決めること

  • 間取りの決定
  • 外観デザイン・内装の決定
  • 仕様(設備など)
  • オプションの有無や金額の確認
  • 地盤調査・構造計算の実施
  • 工事スケジュールや着工日の確認

契約を締結すると、いよいよ具体的な家づくりの内容を固める着工前の打ち合わせに進みます。この段階では設計や仕様などの細部を決定し、実際の工事に向けた準備を整えていきますが、後から変更すると大幅な追加費用や工期の遅れに繋がる可能性もあるため注意しましょう。

また、着工前の打ち合わせは回数も期間もかかり、長引くほどご自身やご家族が疲弊してしまうことも。次回までの宿題や確認事項を整理しておくなど、打ち合わせを滞りなく進める工夫を怠らないことが大切です。

関連記事:「家づくりに「疲れた」「楽しくない…」と感じてしまう原因とその対策

施工中の打ち合わせで決めること

  • 進捗確認
  • 現場立会い
  • 現場での仕様確認
  • 工期の進捗・変更内容に応じた費用の確認
  • プランの変更や修正があった場合の詳細確認

建物の工事が始まった後も打ち合わせは続きます。施工中の打ち合わせでは計画通りに工事が進んでいるか確認しつつ、必要に応じて仕様やプランの微調整を行うことが中心となります。

施工中の変更は費用や工期に影響を及ぼすことが多いため、その都度しっかり確認し「本当に必要な変更なのか」をしっかり検討するようにしましょう。

引き渡し前の打ち合わせで決めること

  • 竣工検査
  • 設備機器の使い方説明
  • 残金の支払いや住宅ローン実行の手続き案内

建物が完成すると、引き渡し前の最終打ち合わせが行われます。この段階では施工に不具合がないかを細かく確認し、安心して入居できる状態になっているかという見極めが欠かせません。

もし仕様が異なっていたり不具合を見つけたりした際は、早めに報告するようにしましょう。早ければ早いほど引き渡しまでに修繕を済ませてもらえる可能性が高く、無償で対応してくれることも少なくありません。
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ハウスメーカーや工務店との契約前の打ち合わせは特に重要


契約前の打ち合わせは回数が2回~3回程度と少なめですが、決める内容は家づくりを大きく左右する重要なものばかりです。

というのも、この段階で施工会社やプラン、間取り、見積もり条件などを決めていくため、契約後に「メーカーを変えたい」と思っても申込金が戻らないなど、時間とお金を無駄にしてしまう可能性も。

さらに、契約前に「何か違う」と感じた際は施工会社を探し直すことになり、結果的に回数や期間が増えてしまうことも珍しくありません。家づくりで最も時間を要するのは着工前の打ち合わせですが、契約前の打ち合わせも場合によっては回数が増えることを意識しておきましょう。

関連記事:「ハウスメーカーで注文住宅の仮契約をする際の確認事項は?押さえておくべき注意点も

ハウスメーカーや工務店との打ち合わせでの注意点

ハウスメーカーや工務店との打ち合わせでの注意点
家づくりの打ち合わせは、理想の住まいを実現するために何度も行われるものです。しかし、話し合いを進める中で「伝えたはずの要望が反映されていない」「予算がいつの間にか膨らんでいた」などの問題が起こることも少なくありません。

このような失敗を避けるためには、打ち合わせを行う際の注意点を押さえることが必要不可欠。ここでは、打ち合わせで特に気をつけたいポイントを6つに分けてご紹介します。

打ち合わせでの注意点1:設備や内装は実物を見てから決める

設備や内装を決める際は、必ず実物を確認することが大切です。カタログやパース図だけでは色味や質感が正確に掴めないことも多く、実際に施工してみると「思っていたより暗い」「質感が安っぽく見える」といったギャップが生じることがあります。

近年は3Dシミュレーションでイメージを確認できる施工会社も増えていますが、それでも完全に再現できるわけではありません。特によく使う設備や大きな面積を占める内装材は、ショールームやモデルハウスで実際に手触りや色合いを確かめてから選ぶことをおすすめします。

関連記事:「住宅展示場とモデルハウスの違いは?ショールームやオープンハウスの意味も解説

打ち合わせでの注意点2:要望はできるだけ具体的に伝える

打ち合わせでは、家づくりの要望はできる限り具体的に伝えるようにしましょう。要望が曖昧なままでは家づくりがうまく進まなかったり、設計担当者にイメージが伝わらなかったりと、理想の家から遠ざかってしまうことも少なくありません。

例えば「収納を増やしたい」という要望だけではなく、「キッチンにパントリーが欲しい」と具体的に伝えるようにしましょう。このとき、ハウスメーカーや工務店の公式サイトやカタログなどの資料を見せると視覚でイメージを共有でき、より理想の家づくりに近づくことができます。

打ち合わせでの注意点3:打ち合わせ内容は必ずメモや録音で記録を残す

打ち合わせの内容は必ず記録に残しておくべきです。打ち合わせを複数回行うからこそ細かい取り決めを忘れたり、言った言わないのトラブルに発展したりする恐れがあります。

実際引き渡しの段階で「設備の色合いが依頼したものと違う」と気づいたトラブルもあり、記録があるかどうかでやり直しなどの対応が大きく変わります。手書きのメモやスマホの録音機能を活用して、必ず履歴を残すようにしましょう。

打ち合わせでの注意点4:違和感や疑問点は放置せずに確認する

打ち合わせで少しでも違和感や疑問を抱いたときは、必ず担当者に確認するようにしましょう。打ち合わせをスムーズに進めたいがために小さな疑問を後回しにする方も少なくありませんが、後になって大きな不満やトラブルに発展すると、逆に家づくりが難航してしまいます。

そのため、打ち合わせの際は「急がば回れ」の気持ちで納得いくまで確認することが大切。マイホームという大きな買い物だからこそ、不明点を残さないことが安心に繋がります。
関連記事:「注文住宅でこだわりたいポイントは?家づくりで失敗しないためのコツも解説

打ち合わせでの注意点5:見積もり項目を細かく確認する

見積もりを細かくチェックすることで、予算オーバーを防ぐことができます。見積もりには「一式」という表記も多く、具体的な金額が不明瞭なことも少なくありません。

例えば「照明工事一式」と書かれている場合、ダウンライト追加で費用が大幅に増えることも。各項目の金額を細かく確認することで、予想外の出費を減らすことができるでしょう。

打ち合わせでの注意点6:変更の際は変更にかかる費用や差額を確認する

仕様変更を行う際は、その都度費用と差額を必ず確認することが欠かせません。変更にかかる費用と当初の見積もりとの差額を都度確認しておけば、必要になる費用のイメージがつきやすく、予算の大幅オーバーを予防することができます。

小さな変更が大きな負担になることも珍しくないため、多少面倒でも細かく確認しておくことが大切です。

関連記事:「注文住宅で予算オーバーになる原因を紹介!後悔しないように費用を削るためのポイントは?
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施工会社との打ち合わせをスムーズに進めるコツ


ハウスメーカーや工務店との打ち合わせには回数や期間を要するからこそ、「できるだけスムーズに進めるコツを知りたい」と考えている方もいらっしゃるかと思います。家づくりの打ち合わせをスムーズに進めるための具体的なポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 打ち合わせの準備を怠らない
  • 家づくりの優先順位を決めておく
  • 次回の打ち合わせまでに確認事項をまとめておく

特に打ち合わせの内容は1回で決まらないことも多いため、次回までの宿題や確認事項を整理しておきましょう。「家族でキッチンの高さを確認しておく」など、次回までに何をする必要があるのかを確認して準備しておくと、打ち合わせがよりスムーズに進みます。

関連記事:「家づくりのスケジュールと流れは?注文住宅を建てる工程と一緒に紹介
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打ち合わせの際は事前準備を欠かさないようにしよう


ハウスメーカーや工務店との打ち合わせは、理想の住まいを実現するために欠かせません。ご紹介した回数や期間は目安にすぎず、施主の要望やこだわりによって大きく変わります。

しかし、どのような場合でも共通して言えるのは「事前準備の有無」が打ち合わせの回数を左右するということ。希望条件や予算の優先順位を整理し、次回の打ち合わせに向けて宿題を済ませておくことで滞りなく進めることができます。

しっかり準備を整えて、一つひとつの打ち合わせを有意義なものにしていきましょう。

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