家を建てる手順とは?スムーズな家づくりのポイントについて

家づくりをする場合、「気に入った土地に理想の家を建てる」という単純なイメージを抱く方は少なくありません。
しかし、実際に家を建てるにはすべきことも多く手続きが複雑で、住宅が完成するまでにかなりの時間と労力を費やします。
家づくりをスムーズに進めるには、あらかじめマイホーム完成までの手順をしっかりと把握しておくことをおすすめします。
そこでこの記事では、家を建てる際の手順や家づくりをスムーズに進めるためのポイントについてご紹介します。

家を建てる手順

まっさらな土地から家の完成までには、数多くのステップを踏む必要があります。
ここでは、「家を建てる」と決めてから入居するまでの一般的な手順についてまとめました。

家を建てる手順①情報収集

家づくりの第一歩として、雑誌やウェブサイト、住宅展示場で情報を収集しましょう。
具体的には、WEBだけでなく本や雑誌、カタログなど、あらゆる情報源から情報を収集し、建てたい家のイメージをはっきりと形成することが重要です。
なぜかというと、この期間に家づくりに役立つ情報がどれだけ集められるかによって、その後の進み方に影響が出てくるからです。
特に注文住宅の場合は、間取りから部屋の仕様など、施主の希望に合わせて細部まで決定していくため、「建てたい家」の具体的なイメージができていないと、家づくりがスムーズに進まないこともあります。ですので、モデルハウスなどで家の見学をして、理想を具現化できるようにしましょう。
関連記事:「家づくりのチェックシートを公開!注文住宅を建てる際の分野別のポイントとは

家を建てる手順②予算と資金計画の決定

家づくりの予算と資金計画の決定
次に、収集した情報を基にして、家づくりや土地購入にかかる費用を洗い出し、できる限り綿密な資金計画を立てます。
予算や資金計画を立てる時は、「自己資金の額」「年収に基づいた住宅ローンの返済可能額」「毎月の住宅ローン返済額」この3つを確認すると、スムーズに進みやすくなります。
また、借入の目安は年収の5~7倍が適切だとされていますが、「毎月無理なく返済できるか」が最も重要なポイントです。家を建てた後のライフプランも考慮に入れ、支払いのイメージをしておくと良いでしょう。
なお、家を建てるときの一般的な費用については、こちらの「土地あり・なしで家を建てる際の費用はどのくらい変わる?頭金と自己資金の目安額(https://rifu-hg.com/column/2089/)」にて紹介しているので、ぜひ参考になさってください。

家を建てる手順③施工会社探し

家を建てるイメージと予算・資金計画が明確になったら、理想の家づくりを実現してくれる施工会社を探しましょう。
インターネットで「地域名 + 施工会社」と検索すれば、その地域の工務店やハウスメーカーなどの施工会社を手軽に調べることができます。
また、家づくりでは施工会社との信頼関係が非常に重要です。気になる会社があれば、資料請求をしてみたり、実際に展示場を訪れて営業担当者と対話することをおすすめします。
関連記事:「住宅展示場が教える!ハウスメーカーを選ぶ時に決め手とするべきこと3選

家を建てる手順④住宅ローンの事前審査

家づくりを担当する施工会社が確定したら、住宅ローンの事前審査が行われます。
この事前審査では、申込書に書かれた内容や提出された書類に記載された情報に基づいて審査されます。主なチェックポイントは、申し込み者の返済能力と、その返済能力に見合った無理のない返済プランになっているかどうかです。
ここでローンの返済が可能と判断された場合、住宅ローンの本審査を進めることができます。
なお事前審査には、申込者の返済能力を短期間で判断するという目的もあります。なぜなら例えば、住宅ローンを組むのが明らかに難しい申込者に、いきなり手間のかかる本審査を行うのは、無駄な労力になる可能性もあるからです。
そのため、事前審査をクリアして自身が住宅ローンを組むための基準を満たしているかどうかや借入可能額はいくらかなどを把握しておくことで、安心して土地探しを進めることができます。

家を建てる手順⑤土地探しと契約

土地探し
土地を所有していない場合は、住宅ローンの事前審査をクリアしてから土地探しに進みます。
土地を探す際、土地に強い不動産会社を訪れて、担当者と相談をしながら土地を探すことも可能ですが、施工会社によっては、さまざまな種類の土地を所有している場合もあるため、施工会社に相談することで理想の土地がすぐに見つかることもあります。
そして気に入った土地が見つかったら、不動産会社などから重要事項説明書に関する説明を受け、契約内容に納得をした上で土地の売買契約をすることが基本です。
重要事項説明書に関して書面・口頭で説明を受け、内容に納得したあとは、いよいよ土地の購入契約を行います。
なお、契約時には手付金が発生し、この手付金は現金で支払うのが一般的です。手付金は土地価格の一部であり、その金額は土地の価格によって異なります。
また、万が一契約後にキャンセルをしても、手付金が返還されることはほぼないため、注意するようにしましょう。

家を建てる手順⑥敷地・地盤調査

土地購入契約が済んだら、敷地調査や地盤調査を行う必要があります。
なぜなら、敷地には建築基準法や都市計画法などの法律による規制があるため、自分の土地だからといって、好き勝手に家を建てることができないからです。
敷地調査は、法律の面からどんな家を建てられるのかを調査します。具体的には、登記簿など法律周りに関する調査で、敷地にかかる法規制や地盤の強度などを調べるのが一般的です。
地盤調査では、その土地の地盤が建築物を安全に支えられるかどうかを地質学・土質工学的に調査します。この地盤調査は法律で義務付けられており、建物がどの程度の重さに耐え、沈下に抵抗する力(地耐力)をもっているかを調べるものです。
もし、土地契約後に調査して何か問題が見つかった場合は、土地の改良費用が多額になることもあるため、土地の契約前に地盤改良工事が必要かどうかを確認するようにしましょう。

家を建てる手順⑦建物プランの決定

土地の取得と敷地・地盤の調査が終了したら、次は家づくりの一歩として、施工会社と協力して建物プランの打ち合わせを行います。
この段階で具体的な希望事項をしっかりと伝えなければ、間取りプランの最終確定までに時間がかかったり、必要なコストが大幅に変動したりする可能性があるため、事前によく確認しておきましょう。
施工会社とのイメージの共有や打ち合わせが進むと、設計者によって具体的な設計図や建築プランが作成され、それと同時に土地と建物の総額、そして住宅ローンの借入金額も確定させます。
このように、予算とプランを照らし合わせながら、自分たちにとって理想的な家づくりを進めていきましょう。

家を建てる手順⑧住宅ローン本審査

間取りの調整や各予算が確定したら、住宅ローンの本申し込みと工事請負契約の締結が行われます。
前段階で確定した土地と建物の総額や住宅ローン借入額に基づいて、事前審査を通過した銀行や金融機関に対して本申し込みを進めましょう。
本申し込みが完了したら、施工会社との間で工事請負契約が締結されます。工事請負契約を結ぶ施工会社によって必要な書類は異なりますが、多くの書類が必要となることに留意しておきましょう。

家を建てる手順⑨着工

住宅ローン契約が完了すると、工事が始まります。
基礎工事が始まる前には、土地の神様を祀る地鎮祭が行われ、工事の安全と成功を祈る儀式を行うのが一般的です。
なお、着工前には近隣住民への挨拶もしておきましょう。特に隣家とのコミュニケーションをとり、敷地や境界に関する問題を事前に確認しておくことはトラブルを予防するために役立ちます。
工事が本格的に始まったら、工程表に基づいて工事が順調に進んでいるか、定期的に確認するようにします。

家を建てる手順⑩工事完了・竣工・引き渡し

建物が完成したら、検査を経ていよいよ引き渡しとなります。
引き渡し前に、住宅に不具合や施工ミスがないかを確認するために「竣工立ち合い」を行うことをおすすめします。
このとき、もし契約内容との相違点があれば、引き渡し前に補修が行われます。
特に不具合がない場合や補修が行われた後は、鍵と保証書を受け取り、各設備の仕様説明を受けて、引渡確認書にサインして引き渡しが完全に完了します。

スムーズに家を建てるためのポイント

スムーズに家を建てるためのポイント
ここでは、スムーズに家を建てるためのポイントをいくつかお伝えします。

情報収集と施工会社選びに時間をかける

家を建てる際には、より良い選択をするための情報収集と適切な施工会社の選定が非常に重要です。
施工会社の実績や評判、提供サービスなどを比較検討することで、自分の希望や要望に合った会社を見つけることができます。
また、焦らず時間をかけて家づくりに関する情報収集と比較検討を行うことで、後悔や不満を防ぎ、より納得感のある家づくりが可能です。
これらのメリットからも分かるように、情報収集と施工会社選びに時間をかけることは、家づくりを成功させるために重要なことだと言えるでしょう。

相性の良い担当者と出会う

家づくりは、施主と施工会社が協力して進めるものです。
そのため、設計者、施工担当者、営業など、家づくりにかかわるスタッフ同士の相性は非常に重要です。悩みや要望を巧みに引き出してくれる担当者を見つけ、安心して家づくりをおまかせできるのが理想的です。
また、良い担当者と出会うためには、住宅展示場でモデルハウスを見学することも一つの方法です。
住宅展示場では、担当者が常駐していることが多いため、直接会話を行うことで良い家づくりのイメージが沸いたり、疑問点や不安点も解消できるかもしれません。
良い担当者と出会い、家づくりを成功させるためにも、実際に住宅を見て触って確認できる総合住宅展示場を訪れてみてはいかがでしょうか?

私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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