住宅展示場で効率的に情報収集するには、回り方のポイントを押さえておく必要があります。
そこで今回は、東北最大級の住宅展示場を営む私たちアルスが、効率的に住宅展示場を回るためのポイントについて、来場の前日と見学当日、そして見学した後の段階別に解説していきます。
併せて、初めて住宅展示場へ行くにあたって知っておいてほしい注意点も紹介しているので、これから家づくりに臨むと言う方は、ぜひ参考にご覧ください。
初めての住宅展示場、回り方や見学のポイントは?
住宅展示場の回り方について、必ず押さえておくべきポイントとしては、以下の2点です。
見たい・知りたいところだけ、効率よく見学すべし
住宅展示場のモデルハウスを細部までじっくり見学するには、1軒あたり1~2時間かかります。
少なくとも数軒、多いと10軒以上ものモデルハウスが展示されている住宅展示場において、1度の来場だけですべてのハウスメーカーの家を見て回ることは、不可能と言えるでしょう。
住宅展示場を有効活用するには、あらかじめご自身にとって見たい・知りたいところを整理し、効率的に回る必要があるのです。
関連記事:「住宅展示場は見学だけしてもいい?所要時間や見方のポイントとは」
来場の前、当日、後とそれぞれの段階で準備・対策すべし
住宅展示場には、一般的な住宅よりも大きく豪華な作りのモデルハウスが建てられています。
そのため、初めて訪れる方の中には一つ一つの建物に圧倒されたり、各ハウスメーカーの特徴や詳細まで確認できずに見学を終えてしまう、という方も少なくありません。
住宅展示場を効率よく回るには、来場前と見学当日、そして見学後の各段階に合わせ、適切な準備と対策をしておく必要があります。
そこで以降からは、住宅展示場を回るために行うべき事前準備と、見学当日、そして見学後にどのような対策が必要なのか、具体的に見ていきましょう。
住宅展示場の回り方①事前準備は前日までに念入りに
見学当日に効率よくモデルハウスを回り、住宅展示場で有意義な時間を過ごせるかどうかは、前日までの準備にかかっていると言っても過言ではありません。
そこでまずは、住宅展示場へ行くまでにすべき事前準備について、以下に見ていきましょう。
出展するハウスメーカーについてリサーチしておく
ハウスメーカー各社には、得意とする工法や家づくりへの姿勢等において、特徴があります。
しかし、ハウスメーカーが発行するカタログや営業担当の説明には専門用語も多く、初めて聞く方には理解が難しいかもしれません。
事前に以下のような言葉の意味や、住宅展示場に出展するハウスメーカーの考え方・特徴について調べておくと、見学当日の情報理解に役立つでしょう。
- 住宅を建てる際の標準仕様とオプションの範囲
- 家を建てるのに必要な標準費用、最低費用の目安
- 家の省エネ性を高めるための断熱性能、気密性能
- 地震に備えるための耐震性能、制震性能
- 得意とする工法や家づくりへの基本的な考え方
- その他、トレンドの工法に対する考え方 等
気になるハウスメーカーを見つけ、見学予約をする
ハウスメーカーについてリサーチする中で、家づくりへの考え方がご自身や家族と近い等、少しでも気になるメーカーがあった場合は、リストアップして順位付けしましょう。
さらに、特に話を聞いてみたい上位3つまでのメーカーについては、見学予約をしてください。
住宅展示場のモデルハウスは、原則予約なしでも見学が可能ですが、営業担当による案内はどうしても予約優先となります。
効率よく住宅展示場を回るなら、気になるハウスメーカーのモデルハウスは事前に見学予約をして来場するのがおすすめです。
関連記事:「住宅展示場は予約なしでも見学可能!予約して行くメリットと活用法は?」
確認したいポイント、質問事項をリストにまとめる
実際にモデルハウスを見学し、話を聞くハウスメーカーが決まったら、次は確認したいこと・聞きたいことをリストにまとめていきます。
以下を参考に、家づくりにおいてご自身と家族が重視する事柄をリストアップし、各ハウスメーカーに質問してみましょう。
- デザインや工法における強み、特徴は何か
- 用意できる予算や借り入れ可能額で、どのような家を建てられるか
- 住宅ローンや補助金等、家づくりのお金に関する情報はないか
- 理想とする間取りやデザイン、設備があるが、実現可能か
- アフターメンテナンスの制度にはどのようなものがあるか
また、実物の家に触れることができる住宅展示場では、写真や図面ではわからなかった部分を五感で確認できます。
気になっている建材や工法、間取りがある場合は、モデルハウスで見て・聞いて・触れて確認すると良いでしょう。
住宅展示場へ行くのに適した服装、持ち物を用意する
住宅展示場を回っている間は、絶え間なく新しい情報に触れることになります。その中で必要な情報だけを正確に記憶し、検討のために持ち帰るのは、ほぼ不可能と言って良いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、メジャーで計測し、正確に書き留めて情報を持ち帰る方法です。
住宅展示場へ行くときは必ずメジャー、電卓、カメラ、筆記用具、またはスマートフォンを持参し、できるだけ正確に情報を記録してください。
ただし、ハウスメーカーによってはモデルハウス内の写真・動画の撮影を禁止しているところもあります。撮影したい時は、必ず事前にスタッフまたは営業担当に可否を確認しましょう。
なお服装については、場内を歩きやすく、初対面の営業担当と話をするのに適した清潔感のあるものが望ましいです。
履き古したスニーカーや新品の革靴、ブーツ、ジャージ、ミニスカート等は避けましょう。
関連記事:「住宅展示場で相手にされない人とは?特徴と見学前にできる対策を解説」
住宅展示場の回り方②当日は余裕を持ってモデルハウスへ
次に見学当日、実際に住宅展示場を回って情報を集める際に有効な対策を紹介していきます。
住宅展示場を回る時は、以下を参考に時間と気持ちにゆとりを持って、冷静に各モデルハウスを見学しましょう。
見学時間、移動時間は余裕をもって見積もる
あまり見学のスケジュールを詰め過ぎると、時間のことばかりが気になり、家づくりに関する話が入って来なくなるかもしれません。
また先述した通り、モデルハウスをじっくり見学するには、1軒あたり1~2時間が必要です。
せっかく住宅展示場へ行くのなら、それぞれのモデルハウスの細部まで確認できるように余裕を持った見学スケジュールを立てましょう。
全体の所要時間で言うと、1~2軒の見学予約をしてきた方なら半日、3軒の見学予約をしてきた方なら1日の営業時間すべてを使うつもりで、住宅展示場へ来ることをおすすめします。
もし、予約の前後に時間が空くようなら、他のメーカーもモデルハウスも覗いてみると良いでしょう。
生活動線、家事動線を意識してモデルハウスを見学する
ショールームとしての役割も担うモデルハウスは、必ずしも生活や家事がしやすい間取りになっているとは限りません。
モデルハウスの見学時には、実際にご自身や家族がその家で生活する様子をイメージし、間取りや設備の位置を確認しましょう。
その上で、もし生活しにくい間取りだと感じた場合には、ハウスメーカーの営業担当に理想的な間取りを伝え、対応の可否を質問してみてください。
モデルハウスの見学中は、営業担当との相性も確認する
家づくりや工法と同様に、お客様への接し方や営業スタイルにも、ハウスメーカー各社の特徴が現れます。
ハウスメーカーの営業担当は、家の購入・建築後まで関係が続く家づくりのパートナーです。
見学中にやり取りをする中で、以下を参考に営業担当とご自身の相性も確認してください。
その上で、もしも「相性が良くない」と感じたら、早めに営業担当の変更を申し出ましょう。
- こちらが求めている以上に熱心な営業をせず、心地よい距離感でいてくれるか
- こちらが求めた情報をメインに提供してくれ、質問へ真摯に答えてくれるか
- きちんと会話のキャッチボールが成立していて、一方的に話をしてこないか
- 営業をしながらも、こちらの意向を汲もうという配慮が感じられるか 等
関連記事:「住宅展示場へ行くメリット・デメリットとは?会場の探し方と見学準備のポイント」
住宅展示場の回り方③見学後は忘れずに情報を整理しよう
住宅展示場を回った後に必ず行っていただきたいのが、見学の振り返りと情報の整理です。
以下を基準に住宅展示場、モデルハウスを見学した方全員で持ち帰った情報を見直し、理想の住まいの具体化とイメージのすり合わせをしてみてください。
- 今日見たモデルハウスの中で良かったところ、家族の住まいに取り入れたいところ
- 今日話を聞いたハウスメーカーの中で良かった対応、印象に残った営業担当の言動
- 今日見学したモデルハウスの中で、自分たち家族に合わない、不要と感じたところ
- 質問をしたことの中でクリアになったこと、はっきり疑問点を解消できなかったこと
- 今日見た工法や設備の中で、現実的に家族の住まいに取り入れられそうな箇所はどこか
- モデルハウス、営業担当の対応的に、相性の良さそうなハウスメーカーはどこか
見学の振り返りと情報の整理は、ご自身や家族にとっての理想の住まいや譲れないポイント、相性の良いハウスメーカーの条件を明確にするのに役立ちます。
そして次に住宅展示場を訪れる際には、このときに整理した情報をもとに事前準備を進めることで、より効率的で核心に迫った情報収集が可能になるのです。
何度か住宅展示場を訪れる中で、この一連の事前準備とスケジューリング、そして情報整理を続けていけば、ご自身と家族にとって相性の良いハウスメーカーを見つけられるでしょう。
住宅展示場を回る上での注意点
住宅展示場へ行くなら、回り方のポイントと一緒に守るべき注意点も理解しておきましょう。
最低限の対人マナーは守らなければならない
ハウスメーカーの営業担当は、お客様の家づくりのパートナーとなるかもしれない相手です。
住宅展示場へ行く際は営業担当と良い関係を築けるように、また相手に不快な印象を与えないように、最低限の対人マナーを守りましょう。
具体的には、モデルハウス内で以下のような言動をとることのないようにしてください。
- 飲食物や装飾品の金具、子どものいたずら等でモデルハウスを汚し、傷つける
- 階段や家具によじ登る等、子どもが場内で危険な行為をしているのに制止しない
- 営業担当の話をほとんど聞かず、自分の疑問や要望ばかり投げかけ続ける 等
正確な返答が欲しいなら、具体的な情報が必要
ハウスメーカーの営業担当は家づくりのプロですが、家の予算や建設予定地、時期等の具体的な情報をいただかなければ、お客様からの質問に正確に答えられないこともあります。
住宅展示場を回り、各ハウスメーカーからできるだけ正確な情報を持ち帰りたいという場合は、建設予定地や時期、間取り、予算等の希望について具体的にまとめて行きましょう。
関連記事:「見学前に要確認!住宅展示場で有意義に過ごすための注意点と準備のコツ」
個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート
私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。