皆さんは住宅展示場、総合住宅展示場と聞いて、どのような施設をイメージするでしょうか。
注文住宅の購入を検討中で、これから家づくりをする方にとっては便利な住宅展示場ですが、来場経験のない方にとっては、いまいち行くメリットが感じられないかもしれません。
そこで今回は、東北最大級の住宅展示場を営む私たちアルスが、住宅展示場へ行くことで得られるメリット・デメリットを、住宅展示場の定義と一緒に説明していきます。
また、併せてお住まいの地域の住宅展示場の探し方や、来場するメリットを最大限に得るための事前準備のポイントも紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
住宅展示場とは?モデルハウスとの違い
まずは住宅展示場とは何か、その定義や混同されやすい言葉との違いを見ていきましょう。
一般的に住宅展示場、総合住宅展示場とは、複数の工務店やハウスメーカーが手掛けたモデルハウスが展示されている場所のことです。
多くの場合は郊外や地方都市周辺で比較的地価が安く、まとまった面積を確保しやすい場所に建設されていて、広大な敷地内に数軒~10軒以上ものモデルハウスが建ち並んでいます。
主催企業や地域によっては「住宅公園」や「ハウジングセンター」「ハウジングギャラリー」等とも呼ばれる施設であり、その存在目的としては以下3つが挙げられるでしょう。
- お客様にハウスメーカー各社の技術力、家づくりへの姿勢を知っていただくため
- お客様にハウスメーカー各社による家づくりの違いを比較、検討していただくため
- 家づくりをするにあたり、必要な情報を一か所で効率よく収集していただくため
なお、住宅展示場の中には複数の工務店やハウスメーカーではなく、1社のみが主催とモデルハウスの出展をしているところもあります。
特定の工務店やハウスメーカー1社のみが出展している場合を住宅展示場、複数企業が出展している場合を総合住宅展示場と区別して呼ぶこともあるので、併せて覚えておくと良いでしょう。
住宅展示場と混同されやすい「完成見学会」
住宅展示場と混同されやすい施設、住宅関連のイベントに「完成見学会」や「新築見学会」があります。
完成見学会・新築見学会とは、工務店やハウスメーカーが顧客に許可を取り、建設・購入した新築住宅をモデルハウスとして期間限定で公開するイベントのことです。
住宅展示場は原則予約なしでも見学が可能ですが、個人の住宅を公開する完成見学会・新築見学会では予約しないと見学できないこともあるので、注意しましょう。
関連記事:「住宅展示場は予約なしでも見学可能!予約して行くメリットと活用法は?」
住宅展示場とモデルハウス、ショールームの違い
また、同じく住宅や不動産関連の言葉である「モデルハウス」や「ショールーム」も、住宅展示場とは異なる意味を持っています。以下に端的にまとめましたので、ご確認ください。
- モデルハウスとは:工務店やハウスメーカーが展示用に建てた家そのもの
- ショールームとは:建材や水回り設備等のメーカーが、自社商品を展示するスペース
複数の工務店やハウスメーカーが建てたモデルハウスが集まる場所が住宅展示場、家の概要を決めた後、建材や設備を決めるために訪れるのがショールームと理解しておきましょう。
住宅展示場へ見学に行くメリット4つ
ここからは、家づくりのために住宅展示場を訪れるメリットを、順に見ていきましょう。
メリット①実物の家に触れることができる
注文住宅の購入は、多くのお客様にとって一生に一度あるかどうかの大きな買い物です。
建材や設備の細部に至るまで確認し、慎重に検討を重ねたいと思われるのは当然ですし、写真や図面だけで購入を決めるのは難しいでしょう。
私たちアルスは、ハウスメーカー各社が建てた実物の家に触れて、その「写真や図面ではわからない部分」を補完できるところが、住宅展示場を訪れる最大のメリットだと考えます。
メリット②一か所で複数のハウスメーカーを比較できる
一度にさまざまな工務店やハウスメーカーの家づくりに触れ、その場で比較できるところも、複数のモデルハウスが建ち並ぶ住宅展示場の特徴です。
「ハウスメーカーの選び方がわからない」という方でも、モデルハウスの外観や家づくりへの考え方を基準に各社を比較すれば、自身と家族に合うメーカーを見つけられるでしょう。
メリット③家の建設・購入に関する情報が効率的に収集できる
一生に一度の家づくりを後悔のないものにするには、比較・検討の材料として、各ハウスメーカーから以下の情報を集める必要があります。
- 家のデザインや特徴
- 標準仕様とオプションの範囲
- 家を建てるのに必要な費用の目安
- 得意とする工法や技術的な長所・短所
- 家づくりのこだわりや設備への考え方
- 各社の営業スタンス 等
モデルハウスの見学を通し、各社の情報をひと通り得られる住宅展示場は、家づくりを進める上で強い味方となるでしょう。
メリット④質問をしながら、家のイメージを具体化できる
写真や図面だけで、自身や家族が建てたい家のイメージを明確にするのは、難しいものです。
実際にモデルハウスの中を歩き、ハウスメーカーの営業担当に不明点を質問して初めて、好みのデザインや欲しい設備が具体的になることもあります。
「自身と家族にとって理想的な家がわからない」という方ほど、住宅展示場へ行けば、大きなメリットを得られるかもしれません。
住宅展示場へ見学に行くデメリット3つ
対して、家づくりのために住宅展示場へ行くことのデメリットとしては以下が挙げられます。
デメリット①見学するのに時間がかかる
ハウスメーカーの担当者からの説明を聞きながら、じっくりとモデルハウスを見学する場合の所要時間の目安は、1軒あたり1~2時間と言われています。
上記に、住宅展示場内での移動や休憩の時間も加味すると、1日で見て回れるモデルハウスの数は3軒ほどが限界でしょう。
これを納得がいくまで、契約したいと思えるハウスメーカーと出会えるまで続けるとなると、何度も住宅展示場へ通うことになります。
自身や家族のためとはいえ、プライベートな時間を削らなければならないところは、住宅展示場へ行くデメリットかもしれません。
関連記事:「住宅展示場は見学だけしてもいい?所要時間や見方のポイントとは」
デメリット②会場を回るうちに、家の広さや予算の感覚がズレてくる
住宅展示場のモデルハウスは、一度に何組ものお客様が見学や打ち合わせをできるよう、一般的な住宅よりも広く作られています。
また、標準仕様にオプションを加えたハイグレードな建材や構造、設備をふんだんに採用しているのも特徴です。
そのため、住宅展示場を回っているうちに広さや予算への感覚が狂い、建てたい家のイメージが自身の条件や予算に見合わないものに変わってしまう可能性があります。
デメリット③必要以上に熱心な営業をされることがある
ハウスメーカーの営業担当は、モデルハウスを訪れるお客様の家づくりへの本気度の高さや意向に合わせて、商品説明や営業を行います。
そのため、入場時のアンケートで家づくりへの意欲が高いように見せてしまうと、必要以上に熱心な営業をされる恐れがあります。
住宅展示場のメリットを得る!事前準備のポイント
ここまでの内容から、住宅展示場の見学には実物の家に触れてイメージを具体化できるメリットがある一方、回るのに時間がかかる等、いくつかのデメリットもあるとわかりましたね。
では、住宅展示場へ行く際により多くのメリットを得るには、どうすればいいのでしょうか。
以下からは、住宅展示場で少しでも実りある時間を過ごし、たくさんのメリットを得るために行うべき事前準備を紹介します。
家族全員で理想の住まいをイメージしておく
住みたい家に求めるものは、家族の年齢や性別、立場により大きく変わってくるものです。
せっかく住宅展示場へ行くなら、事前に家族で住みたい家について話し合い、求める条件を共有してから皆で見学に向かいましょう。
この作業により、見学後に家族間で行なう理想の家イメージの共有がスムーズになります。
家づくりやハウスメーカーについて、少し知識を付けておく
住宅展示場へ行くなら、見学予定のハウスメーカーの特徴をはじめ、主流となっている工法や予算・ローンの考え方等、家づくりに関する知識を付けておいて損はありません。
モデルハウスを見学するうちに広さや予算の感覚がズレたり、当初の予定と大きく異なる建設計画にならないようにするためにも、ある程度のリサーチはして行きましょう。
現実的な予算や借り入れ額等の目星をつけておく
住宅展示場で気に入るハウスメーカーが見つかったとしても、メーカーの標準費用、または最低費用にご自身の年収額や借り入れ可能額が見合わなければ、家を建てることはできません。
家づくりの成功に向けて具体的に動くには、現実的な購入予算を見極める必要があるのです。
家族にとって理想の家がどんなものか、その家を建てるのにどのくらいのお金がかかるのかを想像した上で、以下を参考に家づくりの予算について具体的に考えてみてください。
- 家計全体の年間収入額はいくらか
- 貯金額のうち、家づくりに充てられそうなのはいくらか
- 家計の状況的に、毎月のローンの返済額はいくらが妥当か
- 年収額と返済可能額を加味した借り入れ額の見込みはいくらか
- 理想的な家の建設費用と、現実的な予算に開きはあるか
- 現実的に準備可能な予算では、どのような家が建てられそうか
関連記事:「住宅展示場で相手にされない人とは?特徴と見学前にできる対策を解説」
来場予定が休日の場合は、事前に見学予約をする
カレンダー上の休日に当たる土日祝日の住宅展示場では、イベントが開催されることも多く、たくさんの家族連れで混雑します。
そのため、休日に予約なしで住宅展示場へ行くと待ち時間が発生したり、予約のお客様で見学枠がいっぱいになり、モデルハウスに入れない可能性があります。
休日に住宅展示場へ行く場合は、家族の負担軽減とスムーズな情報収集のために、事前に見学予約することをおすすめします。
関連記事:「見学前に要確認!住宅展示場で有意義に過ごすための注意点と準備のコツ」
住宅展示場ってどこにあるの?最寄りの会場の探し方
最後に、お住まいの地域や家の建設を検討しているエリアの住宅展示場の探し方を、2パターン紹介します。あなたの行きたい住宅展示場探しに、ぜひお役立てください。
「地域名 住宅展示場」でインターネット検索する
まずは、あなたがお住まいの地域、または家を建てようと考えているエリア名を住宅展示場のキーワードと一緒に検索しましょう。
日本国内には、それぞれのエリアで住宅の購入を考えている方に向けた住宅展示場がたくさん存在していますから、この方法で少なくとも1件以上の住宅展示場が見つかるはずです。
なお、住宅展示場の営業時間やアクセス方法、駐車場の有無、出展しているハウスメーカー等の詳細を知りたいときは、展示場の公式サイトをチェックしてくださいね。
ハウスメーカーのサイトで、出展している展示場を探す
既に見学したいハウスメーカーが決まっている場合は、ハウスメーカーの公式サイトから出展している住宅展示場をチェックし、最寄りの会場を探す方法がおすすめです。
あなたにとって負担の少ない方法で住宅展示場を探し、一度足を運んでみると良いでしょう。
個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート
私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。