【住宅展示場で聞くことリスト】見学時のチェックポイントや注意点など

今回は「住宅展示場に行って何を聞けば良いの?」というお悩みに、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しているアルスが、住宅展示場で聞くことをご紹介します。
また記事の後半では、住宅展示場を訪れる前に準備しておくと良いことや、モデルハウス見学時の注意点にも触れています。
これから初めて住宅展示場に行く方も、家づくりに向けていろいろな住宅展示場をまわっているという方も、ぜひ参考にご覧ください。

【住宅展示場で聞くことリスト】理解が深まるポイント

住宅展示場では、次の内容を聞くことをおすすめします。
【住宅展示場で聞くことリスト】

  1. 対応可能なエリア
  2. 費用感
  3. 得意な構造・工法
  4. デザインの傾向
  5. 性能や設備の標準仕様
  6. アフターサービス・保証
  7. 引き渡しまでの期間
  8. 土地情報

それぞれの内容と、押さえておくと理解が深まりやすいポイントや基礎知識について解説していきます。

住宅展示場で聞くこと①:対応可能なエリア

住宅展示場に出展している会社は、全国展開している大手のハウスメーカーから、地元密着型の工務店までさまざまです。
全国に対応しているような大手のハウスメーカーや工務店は、基本的にどのエリアでも対応は可能です。しかし、エリアごとに担当店舗が分けられている可能性がありますので、建てたいエリアを伝えておくと安心です。
一方で、地元密着型の工務店は、対応可能なエリアが限定的です。特に、建てたい場所から離れた住宅展示場に行く際は、希望の土地に対応しているか必ず聞くようにしましょう。

住宅展示場で聞くこと②:費用感

家づくりでは、予算に合ったパートナー選びが非常に重要です。そして、比較する際の参考となるのが「坪単価」です。
前提として、注文住宅は採用する設備や機能、性能、デザイン性などによって価格に差が生じます。
基本的な設備や機能を備えた注文住宅の坪単価は、地域にもよりますが、およそ20万〜50万円が目安となっています。このような注文住宅はローコスト住宅や低価格住宅と呼ばれる傾向があり、「価格を抑えたい」「シンプルな家づくりがしたい」という場合に向いています。
対して、ハイグレードな設備・機能・性能を備えた住宅は、高級住宅や高性能住宅と呼ばれ、平均的な坪単価は70万〜90万円となっています。断熱性や耐震性、快適性、デザイン性などの面が優れており、「住み心地の良さやこだわりを追求したい」「省エネ対策で長期的なランニングコストを削減したい」といった場合に向いています。
はじめて住宅展示場に足を運ぶ人や、これから家づくりについて知識を深めていきたいという人も、「対応可能なエリア」と「費用感」はぜひ聞いておきたい内容です。積極的に情報収集してみましょう。

住宅展示場で聞くこと③:得意な構造・工法

ここからは、実際にハウスメーカーや工務店を絞り込んでいくために聞くと良いことをご紹介していきます。
各ハウスメーカーや工務店には、それぞれ得意とする構造や工法があります。住宅性能や坪単価に大きく影響する部分ですので、しっかりと押さえておきたいところです。
一般的な戸建て住宅の構造は、「木造・鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート造(RC造)」の大きく3種類があり、木造から順番に坪単価が高くなっていきます。
この中で最も採用されている構造が、木材の柱で梁や建物を支える木造です。木造軸組工法(在来工法)や木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)、木造ラーメン工法、木造軸組パネル工法といった工法があります。
【木造住宅の主な工法】

  • 木造軸組工法(在来工法)
  • 木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
  • 木造ラーメン工法
  • 木造軸組パネル工法

柱や壁を極力減らした開放的な住空間を目指したい場合は、鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)を採用しているメーカーが選択肢に入ります。
鉄骨造(S造)は鉄骨で柱や梁を構成する構造で、鉄骨軸組工法と鉄骨ユニット工法(ラーメン構造)といった工法があります。一方、鉄筋コンクリート造(RC造)は、鉄筋を入れたコンクリートで柱や梁などの基礎を造る構造で、3つの構造の中では、最も耐震性・耐火性・断熱性に優れていますが、価格もアップします。
住宅展示場で聞くこと③:得意な構造・工法

住宅展示場で聞くこと④:デザインの傾向

各メーカーや工務店には、それぞれデザインの傾向があります。住宅展示場では、各社のデザイン傾向も聞いておきましょう。
まず大手ハウスメーカーは、大量生産体制を活かした規格住宅を得意としますので、デザインも一定の基準に基づいていることが多く、例えばモダンなデザインや和風なデザイン、北欧風デザインなど、いくつかのデザインタイプから選ぶのが一般的です。ただ近年は、施主の要望に応じたデザインにも柔軟に対応するハウスメーカーが増加傾向にあります。
対して地元密着型の工務店は、施主の希望に合わせた自由度の高い設計が基本です。間取りやデザインにこだわりがあったり、自分たちで調達した設備や建材を取り入れたい場合(施主支給)は、地元密着型の工務店の方が柔軟に対応してもらえる可能性があります。
また、地域特有の構造や工法に精通しているのも地元に根ざした工務店のメリットです。例えば沖縄なら琉球住宅、北海道なら白樺を使った内装など、その土地ならではの特徴を活かした家づくりが実現します。

住宅展示場で聞くこと⑤:性能や設備の標準仕様

住宅展示場では、各社が提供する住宅の性能や設備の標準仕様についても聞いておきましょう。
一般的に、大手ハウスメーカーの断熱性や耐震性は高めとなっています。また、グレードの高い設備を標準仕様としているメーカーが多い傾向です。
一方、地元密着型の工務店は各社それぞれで、高断熱・高気密住宅を標準仕様としている工務店もあれば、施主の希望に合わせて対応してくれる工務店もあります。
ただ、耐震性や断熱性は法律で一定のレベルに達することが求められる上、さらに省エネ住宅への補助金制度もあるため、近年の傾向としては、グレードの高い性能・設備を標準仕様とする工務店が増えてきています。
補助金申請は登録事業者しか申請ができないので、希望する場合は住宅展示場に訪れた際に補助金申請の実績について聞くことを忘れないようにしましょう(登録事業者は各補助金サイトでの検索も可能です)。
住宅展示場で聞くこと⑤:性能や設備の標準仕様

住宅展示場で聞くこと⑥:アフターサービス・保証

各社で説明を聞く時、アフターサービスや保証について聞くことも大切です。具体的には、保証期間や保証内容、対応窓口の受付時間、そしてこれらのサービスにかかる費用などを詳しく聞いておきましょう。
まず構造躯体(建物の骨格)については、法律で定められた10年間の瑕疵担保責任が適用されます。
キッチンや浴室、トイレ、給湯器などの設備は、設備機器メーカーの保証期間が適用されるのか、あるいはハウスメーカー・工務店での保証期間が適用されるのかで変わり、設備機器メーカーの保証が適用される場合は1年程度、ハウスメーカー・工務店の保証が適用される場合は5年か10年が一般的です。
なお、設備の故障や不具合を、機器メーカーの保証期間が過ぎたあとも、ハウスメーカー・工務店が保証を継続する制度を住宅設備保証といいます。

住宅展示場で聞くこと⑦:引き渡しまでの期間

家づくりをスタートしてから引き渡しまでの期間も、各社によって差があります。例えば「子どもが小学生に上がる前に引っ越ししたい」など、明確に引っ越しまでの期間が決まっているのであれば、住宅展示場を訪れた際に引き渡しまでの目安期間も聞いておきましょう。
一般的に、ハウスメーカーの方が工務店よりも短期間で引き渡しができる傾向にあり、半年〜8か月程度が目安となっています。一方、工務店の場合は8か月〜12か月程度かかることが多いです。
引き渡しまでの期間に影響する主なポイントとしては、設計期間・資材調達・施工期間・検査期間があげられます。
ハウスメーカーでは標準プランがあったり、資材が調達しやすかったり、検査も自社内で完結できたりと、引き渡しまでにかかる期間が短くできますが、工務店では施主の希望を細かく反映させられる反面設計期間が長くなり、さらに検査についても第三者機関へ依頼するのが一般的なので、その分トータルの期間が長くなりやすいです。
また、実際に家づくりをスタートすると、土地探しや資金調達、行政手続き、天候などの要因が影響するため、上記の目安通りに進まない可能性も考慮しなければなりません。

住宅展示場で聞くこと⑧:土地情報

住宅展示場に訪れる際は、ぜひ各社が持っている土地情報を聞くこともおすすめします。インターネットなどに公開されている土地情報は一部で、ハウスメーカーや工務店が独自の土地情報を持っていることがあるからです。
例えばハウスメーカーの場合、自社開発・自社調達の分譲地を多く持っている傾向があり、さらにそういった分譲地は周辺環境やインフラが整っていることが多く、スムーズな家づくりにつながります。
また地元密着型の工務店の場合、地域の不動産業者や地主との密接な信頼関係を築いていることがあり、一般公開されていない情報が得られるかもしれません。

その他のチェックポイント

住宅展示場では、営業担当の人柄や相性などもチェックしておきたいところです。
話を丁寧に聞いてくれるか、説明がわかりやすいか、提案力があるか、誠実さや責任感があるかなど、対話の中で確認してみてください。あまり難しく考えず、率直に相性が良いと感じるかというフィーリングも大切なポイントです。
聞くことがわからない・何を質問すれば良いかわからない時も、「みなさんどんな質問をされていますか?」や「現段階で聞いておくと良いことはありますか?」など、気軽に相談すると良いでしょう。

住宅展示場に行く前に準備したいこと

住宅展示場に行く前に準備したいこと
ハウスメーカーや工務店の営業担当は家づくりのプロではありますが、予算や時期、建てたい地域、ライフスタイル、理想の暮らしなど、具体的な情報がないとベストな提案ができません。
そのため、ざっくりとでも良いので、家づくりの条件や希望などをまとめておき、営業担当に聞くことを準備しておくと的確なアドバイスがもらえます。
また、住宅展示場は予約必須ではありませんが、あらかじめ予約しておけば待ち時間なしで担当者から説明が受けられますし、事前予約をした人限定の特典やプレゼントが受け取れることもあります。
ただし、数社が集まって運営している総合住宅展示場と違って、メーカー・工務店主催の住宅展示場やモデルハウスでは営業担当が常時滞在していない可能性があります。この場合は必ず見学予約していきましょう。
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住宅展示場での見学マナー

住宅展示場は、たくさんの人が家づくりの参考とする場所です。そのため、マナーを守り、快適で有意義な時間が過ごせるように気をつけましょう。
モデルハウスにある設備や機能は、基本的に実際に触って体感できます。しかし、許可を得ず勝手に触ったり、写真撮影をしたり、サイズを測ったりするのはNGです。
また、子どもと一緒にモデルハウスを見学する際は、汚れや傷が付かないように注意を払ったり、家具をよじ登るなどの危険な行為をしないように配慮が必要です。
住宅展示場で出会った営業担当とは、これから長い付き合いになるかもしれません。お互いが気持ち良く進められるように、マナーと節度を守って見学しましょう。
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個性豊かなモデルハウスで理想の家づくりをサポート


私たち株式会社アルスは、宮城県にて東北最大級の総合住宅展示場「利府ハウジングギャラリー」と県北唯一の総合住宅展示場「大崎エルハウジング」を運営しています。
敷地内には、各ハウスメーカー様が自信を持ってお届けする個性豊かなモデルハウスと、お客様の展示場見学や家づくりを幅広くサポートするセンターハウスを完備。
宮城県で注文住宅の購入をお考えの方、また将来的にマイホームを建てたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方も、まずはお気軽に私たちの展示場へお越しください。
家族にとって理想的な家づくりを実現するために、大きな一歩を踏み出すお客様を全力でサポートします。

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